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少年は誰かの生きた意味となりたかった
不屈の墓標は屹立する。
かつて生きた彼らの理想ゆめを背負う。
灼熱に焼かれ、大嵐に晒されようと折れず
尚煌めきを増し、その尊厳を証明する。
不屈の墓標は聳立する。
虚無に打ち拉ひしがれた彼らに理想ゆめを与える。
吹雪に凍てつかされ、大地に牙剥かれようと砕けず
尚煌めきを増し、その空白を希望で満たす。
不屈の墓標は出立する。
永遠の心臓が滅びの痛みを訴える。
閃光に貫かれ、その身欠けさせようと挫けず
尚煌めきを増し、その未来を慈愛で癒す。
不屈の墓標は起立する。
もう無常な世界を恨むことはない。
輪廻転生を経て、蓮の花開こうと変わらず
尚煌めきを増し、その世界を見守り続ける。