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野えいちで野えいち

※これは真面目な作品です。



 夜、僕達は野営地で焚火に当たりながら今日の戦闘について語っていた。


 隣りに座るノエルはステータス光を顕現させ二人でそれを覗く。


■■■■■■■■■■■■■■

HNレッサーデーモン

Lv 14

②HP 161

③MP 236

①ストロングス 86

①アジリティ 86

②インテリジェンス 161

アクティブスキル

闇魔法−即死Lv1

パッシブスキル

MP回復Lv1、暗視

■■■■■■■■■■■■■■

(※アクティブスキル、パッシブスキルは本人のみ閲覧可)


 ノエルのステータス光は彼女のレベルが上がる度に何度か一緒に見た。


「私のアクティブスキル〈闇魔法-即死Lv1〉はMPを100消費するみたい。 何度も撃てればいいんだけど……」


 このスキルは敵のHPが1パーセント未満になったときに発動できる魔法で文字通り、無条件で相手の命を奪うことができものだった。


「MP236だと同時に撃てるのは2回までか……。ブラックベアもそうだったけどC級以上のモンスターはナイフじゃとどめを刺すのに時間がかかるから、そういう相手に使った方が効率が良さそうだな」


「うん。そうだね。 ……ゼツ君はずっと〈ガンシャ〉を撃ってたけどMPの心配はないの?」


「MPが多いから今のところ問題ないかな」


「あの武器って凄いよね。 敵に向けると肉が弾け飛んで……、物凄い威力だけど、どうなってるの?」


「先端から種を飛ばす武器なんだよ。 それで種が当たると敵にダメージが入るんだ」


「種?」


「うん、アクティブスキル〈ガンシャ〉」


 僕の手に〈ガンシャ〉が顕現した。僕はノエルにガンシャを見せる。


「ほら、先端が少し突起してて先っぽに小さな穴が空いてるだろう? そこから種を飛ばすんだ」


「ほんとだ、でも種ってどんなモノなんだろう? 全然見えないよね?」


「種はオタマジャクシみたいな形だよ。 目に見えない程小さいから僕も見えている訳ではないんだけど、僕の加護が教えてくれるんだ」


 ノエルはガンシャの先端に顔を近付け、穴を覗き込む。


「ふーん、じゃあここから小さなオタマジャクシがピュッと出るのね。 なんだか可愛いわ。 ゼツ君、コレ、触ってみてもいい?」


「ああ、いいよ」


 ノエルはガンシャを遠慮がちに触る。


「硬くて、結構太いのね。 黒光りしているから少しこわかったっけど、触ってみると不思議と安心する。 私達を守ってくれる武器だからかな……」


 レロッ


「味はないみたい、 えへへへへ」


 ガンシャをペロッと舐めたノエルは微笑む。


「ははっ、まぁさすがに味はないだろうな」



 隣に座るノエルは僕に寄り掛かった。僕の胸に後頭部を乗せて後ろ向きで上目遣いで僕を見詰める。 僕もそんなノエルを見詰めた。

 焚火に照らされたノエルの顔は微笑んでいた。


 彼女は華奢な体のわりに胸がそこそこ大きいから上から見下ろすと、その胸がやたらと強調されて見える。


「全部、ゼツ君のおかげ。 一人じゃ何もできなかったわ」


 まぁ〈加護の儀〉を授かれたのは、あのアエロリットって少女のおかげだけど……。


「ノエルが頑張ったからだよ」


「……ありがとう、ゼツ君。 私を連れ出してくれてありがとう」



「あっ、そうだノエル」


「ん?」


「本番したいんだけどいいかな?」


「えっ?急に?…………やりたいの?」


「うん」


 実は一日中ずっとノエルと本番することを考えていた。 狩りで忙しかったけど、ノエルが視界に入る度に彼女が今夜やらせてくれるかどうか、ということばかり気にしていた。


「……だめ」


 そっか、ダメか……。やっぱり金を払わないとやらせてくれないのだろうか?


 僕の手持ちは銀貨1枚にも満たない。

 ただ、今日の狩りでドロップした銀や金を換金すれば金貨3枚くらいになるはずだ。 できれば早くやりたかったけど、街まで我慢するか……。


「…………」


「だってゼツ君、いつも中だし、私、妊娠しちゃうかもよ?」


 ノエルは先程の態勢のまま僕を見詰めている。

 その表情、不安なのか、期待しているのか、どっちなんだ?


「できたらできたで、いいんじゃないか?」


「いいの?」


「うん」


 僕のスキルで避妊しているから、ノエルが妊娠することはない。

 まぁ妊娠しても加護のせいで責任は取れないけど……。


「じゃ…………する。 えへへへへ。 今からするの?」


「うん!できれば早くやりたい!」


「ぷっ、ふふっ いいよ」


 ノエルは背中と後頭部を僕の胸に乗せていたが、クルりと反転し僕の胸に抱き着いた。

 そして目を閉じて唇を差し出す。


 チュッ チュッ んっ んんんっ


 僕達は唇を重ね。舌を絡ませ合う。


「ゼツ君、あのね……、 昨日のスキルは使わないで欲しいんだけど……」


「気持ち良さそうだったけど?」


「ううぅ恥ずかしい……。 今日はね。ゆっくり……その、やりたい気分だから」


「うん、わかった!」


 見つめ合うと、再び目を閉じ唇を重ねた。

 そのまま僕はノエルの服を脱がせていく。




 正直僕はやれれば何でも良かった。

 ノエルとの本番は気持ちいいし満たされる。

 だがそれよりも、レベルを上げたい。加護を得たノエルと本番をすればレベルが上がるかもしれない。 僕はそんなことばかり考えていた。








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