2/2
愛してる
愛されたい
愛されたい
愛されたい
大人になればなるほど
この想いが強くなる
それなのに、
何度愛してるを言われても、
言われても、
言われても、
わたしは何故か、満たされない。
子どもたちの『あいしてる』を
正しく受け取れている自信がない。
「ママは?」
「ママもあいしてる?」
「ママはね…」
すぐ返せないわたしは、
子どもたちにどう映っているのだろう?
にこにこ笑顔で、
疑うことなく問いかける四つの瞳。
言えなくても、ただ言えばよいのに。
ただ言えばよいのが、ただ言えない。
喉に引っ掛かる言葉。
わたしは正しい『愛してる』を伝えたい。
面倒な大人になったものだ。