表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

第零話‐観測者とオカルトと悪夢症候群と闘争の話

 

 

 観測者とは、ただ観測するモノである。

 意味などない、意味など考えるだけ無駄である。

 自我などないから、それは、ただそれだけの存在である。

 果たしてこれは、怪物というカテゴリに含まれるのか?、、、になるか?ならないのか?


 オカルトとは、神秘。

 世界が創造した、人間が想像した、全てを超越して在る、神の秘密。

 神の如き在れ、神秘を宿した存在は、常に苛まれ続ける。

 提唱されるは神秘理論のみ。

 その目に映る全てが、この思考回路に沿って、組まれて考えらされる、神の僕。


 悪夢症候群、化物は悪夢を永遠に見続ける哀れな存在。

 人間は、人間を憎み愛する。

 人間は、無上に幸福にも、不幸にも成りうる。

 この厳格なる世界に存在するなら、人間は誰しも無限の可能性に拘束、束縛され続ける。

 だから人間は、己が神のように在ることを望みながら、

 神に至った時点で、その存在を存続できなくなるのだ。


 果てなく矛盾する知的生命体。


 この無上なほどの自己存在矛盾を、存在を存続するために無限に抱え、

 それを、この不安定な世界で体現し続ける、それはまるで特異点のような生命の輝きを醸す。

 人間は、幸福を無価値として、この人間を救い尽つくすために、

 己が神のようになってまで、生きるのか?

 そのような存在性の矛盾が、果たして両立するのか?

 人間は人間自体が、特異点のような有様である。

 果てしない神秘、オカルト的な存在の体現であることを、自らで自覚するべきなのだ。


「観測者はこの世の神秘を認めず、そのように見えるものがあれば、すべからく暴き散らす」


 観測者は、闘争を好む。

 好戦的に在って、常に悪夢に苛まれている世界に、救済の手を差し伸べるが如し。

 なぜなら、観測者は既知感を好む。

 全てを支配し、征服し、屈服させる、己の掌に転がすように。

 だから、疑問に不可思議を覚えつつも、クールな既知感で解明するのだ。

 この完璧な世界に、歪なモノが溢れている、そのように見えてしまうことに、疑問を覚える。

 観測者は、その存在性から、この世界が完璧に無欠である事を知っている。

 だがそれでも、この世界には歪に見えるものが、後を絶たない。

 それは想像絶する、少なくとも観測者にとっては、果てしない悪夢、そのものなのだ。

 そう、本当に少なくとも、”彼に”とっては、闘争を持ってしても、解決解明するべき、悪夢。 


 その闘争の場は、八坂原学園。

 高等部と中等部が併設された、学校機関。

 それは、まるで田舎のような、有様。

 リソースを無駄に浪費した、存在が客観的に見て、致命的に歪。

 ありえてはいけない、ありえるはずがない、そんな場所。

 不合理で不条理で、理不尽で、

 なによりも不効率に、あって、

 その存在自体が、その存在性から見て、存在し続けるのが、するのが、どうしようもなく存在性に沿わない、反する。

 そのようにあるので、逆に闘争には、何にもまして最良で最善なのだ。

 闘争の主体。

 発言は者は今。

 八坂原学園生、限定アプリ、名称”裏八坂原ワールド”に、居る。

 其処にて。

 観測者は、己の視界に映る遍く不可思議を否定する為に在る。

 その存在性から見て、その存在性が、存在の主体、己を真っ向から否定、反する、不可思議体。

 歪な存在を既知に収める為に、初めから歪みなど、存在しないとするように、

 今日も、知恵の奔流を迸らせ、すべてを解明する為に在った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ