表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
898/4820

西へ

《サイド:米倉美由紀》


さて、と。


ひとまず本陣を出発した私達だけど。


どこを目指すにしても行く手を阻む陰陽師の部隊がいるのよね。


「さあさあ!包囲網を突き抜けるわよ!」


戦場の離脱を急ぐために部隊を結集して一気に駆け出してみる。


「護衛部隊は後方を警戒!!御堂君は右翼から!北条君は左翼から!翔子は深海さんと栗原君の護衛!みんな頼むわよっ!!」


それぞれに指示を出して一直線に駆け抜ける。


今はまともに戦うつもりはないわ。


包囲網を突破して戦線離脱することが最優先なのよ。


だから正面から戦いを挑むつもりはないの。


とにかく先を急ぐために走り続けることだけを考えるべきなのよ。


ただただ戦場から離脱することだけを考えて魔杖『デス』の力を解放してみる。


「マインド・ブレイク!!!」


魔杖が輝いて暗黒の炎を生み出したわ。


「邪魔をするなら消えてもらうわよっ!!」


大声で叫ぶ私のルーンから解き放たれる炎が陰陽師の部隊へと降り注ぐ。


「「「「「ぐああああああああああああっ!!!!」」」」」


数百名もの陰陽師達が一斉に苦しみ始めて、

動きを止めた隙をついて御堂君と北条君が攻め込んだわ。


「スーパーノヴァ!!!」


「バーニングソウル!!!!」


敵の布陣を破壊することを優先した範囲系魔術によって陰陽師軍が二つに割れる。


御堂君の一撃が陰陽師の部隊を吹き飛ばして、

影響を逃れた陰陽師達を北条君が一掃したのよ。


これで退路は開けたわ。


「はっ!楽勝だぜ!」


余裕を見せる北条君だけど。


今はその余裕が誰よりも頼もしく思えるわね。


「さあ、その調子で今後も頼むわよ!」


全力で戦場を離脱する私達に続いて、

護衛部隊も西に向かって走り続けたわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ