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THE WORLD  作者: SEASONS
4月17日
839/4820

演技?

《サイド:三倉純》


ふう。


どうにか作戦成功ね。


朱鷺田さんと栗原君が研究所に忍び込んだのを見届けたことで、

さっさと入口から離れることにしたわ。


「ご丁寧にありがとうございます。多分…行けると思いますので、これで失礼します。お世話になりました」


兵士達にお礼を言ってから歩き出す。


もちろん兵士の指示通りの道を進んでいくわよ。


そうして研究所から死角に入ったところで、ほっと息を吐いてみる。


「うわぁぁ~。久々に緊張したわ」


さすがに直接話し合うっていうのは難しいわよね。


もうすでに把握できてるのに、

わからないふりを続けるっていうのも大変だったわ。


「もう二度としたくないわね~」


本気で呟く三倉を見て、愛里ちゃんは微笑みを浮かべてた。


「やっぱり純さんは凄いです!」


「え?そう?」


「はい!」


尊敬の眼差しを浮かべてくれる愛里ちゃんを見て、苦笑いを浮かべてしまったわ。


「もう一度やれって言われても上手くやる自信はないけどね~」


今回はたまたま上手くいっただけよ。


…と言うか、むしろあれよね。


愛里ちゃんが泣きそうな演技(?)をしてくれていたから兵士達を油断させることができただけで、

私一人だったら成功してたかどうかわからないわ。


「とりあえず、元の場所に戻りましょう」


天城君も帰ってくるだろうしね。


愛里ちゃんを連れて、

来た道を迂回しながら路地裏まで戻ることにしたわ。


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