表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD(旧版)  作者: SEASONS
4月4日
73/4820

作戦通り

《サイド:矢野桃花》


「よしっ!作戦通りよ!!」


天城総魔の姿が見えなくなった時点で私は勝利を確信したわ。


番号こそ5人の中では一番低いものの。


『最も攻撃力の高い』恵理子を切り札として温存していたんだから。


天城総魔が油断して恵理子を格下だと見誤った瞬間に切り札を切ろうと考えて、

常に恵理子を後方に控えさせていたのよ。


その結果。


私の作戦は上手くいったわ。


天城総魔は間違いなく光の内部に飲み込まれたはずよ。


圧倒的な実力があったことは認めるけれど、

一撃でも入れることができれば勝利できるはず。


そう信じられるくらいには恵理子の魔術に自信を持っていたのよ。


…なのに。


私の思惑は大きく外れてしまう。


光が消えると同時に無傷の天城総魔が姿を現してしまったからよ。


「そんな…!?」


最強の魔術に自信を持っていたはずの表情が一瞬で凍りついてしまう。


それはもちろん術者である恵理子も同様だったでしょうね。


無傷なんて有り得ないのよ。


心の中でそう思った私達は現実を受け入れられないでいたわ。


その一瞬の迷いが私の失策だったでしょうね。


私達はさらなる苦境へと追い込まれてしまうことになったからよ。


ホンの数秒間だけ思考を止めてしまった僅かな時間に、

天城総魔が恵理子の目前に距離を詰めてしまっていたのよ。


「い、いやぁぁぁぁぁぁっ!?」


魔術が通じなかった事に気を取られて天城総魔の接近を許してしまったわ。


目前に迫る魔剣の刃は避けられない。


恵理子にはもう打つ手がない。


天城総魔の攻撃。


魔剣が恵理子の体を貫いた。


その瞬間に恵理子の敗退が確定したわ。


「どう、して…?」


薄れゆく意識の中で恵理子は後悔していたみたい。


勝利を確信して追撃しなかった自分に対して後悔を感じていたのかもしれないわね。


悔しさをにじませる表情に残るのは自分自身への不満。


だけどそれも一瞬で消えてしまう。


一撃で意識を失った恵理子は自らへの不満さえも忘れてしまうように思考を途切れさせて試合場に倒れこんでしまったからよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ