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THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
692/4820

大会終了

《サイド:米倉美由紀》


「はい!精一杯頑張ります。僕にはまだ乗り越えるべき壁がありますので、これからもちゃんと前を向いて歩き続けようと思います!」


ふふっ。


それでこそ御堂君ね。


強い意志を秘めた瞳の力が以前にも増して輝いているように見えたわ。


真っ直ぐに見つめ合う御堂君の態度に、少なからず驚きを感じたほどよ。


今まで感じなかった覇気が今の御堂君にはあるの。


だから、かもしれないわね。


以前とは雰囲気が変わったと思えたのよ。


それは些細な変化かもしれないわ。


だけど私にとっては驚くべき成長だと感じたのよ。


今までとは明らかに違う雰囲気に思えるの。


『存在感』って言うべきかしら?


ただそこにいるというだけで、確かな力が御堂君から感じられるのよ。


これはもう実力がどうとかそういうことじゃないわ。


気持ちの問題になるわね。


今の御堂君は天城君に敗北したことで以前よりも精神的な成長を遂げたんじゃないかしら?


夢に敗れたことで新たな一歩を踏み出した感じね。


ある意味では私とあの女の関係に似ているわ。


だから余計にそう思うのかもしれないけれど。


天城君と出会い。


共に高みを目指し。


互いの実力を競い合ってきた結果が今の御堂君なんでしょうね。


「良い言葉だと思うわ。今の気持ちを忘れずに、これからも頑張ってね」


「はい!ありがとうございます」


精神的な成長を見せ続ける御堂君の姿を眺めながら、

役目を終えた私は後方へと下がる。


これで私の役目は終わりよ。


ここからは係員に進行を任せて、

私は戦争の準備を行うことになるわ。


「以上を持ちまして『魔術大会』を終了とさせて頂きます!!!皆様…最後にもう一度、盛大な拍手を!!!」


最後の大歓声。


多くの人々の称賛を受けながら御堂君達が表彰台を離れていく。


その背中を見送ってから、

私も試合場を離れることにしたわ。


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