表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月15日
670/4820

再戦

《サイド:御堂龍馬》


ついに彼が動き出した。


ようやくこの時が来たんだ。


ずっと…。


ずっとこの時を待っていた。


彼に敗北したあの時から、僕はこの瞬間を願い続けていたんだ。


「さあ、始めよう。僕達の戦いを」


再戦の訪れをようやく迎えることができるんだ。


空から舞い降りる天城総魔。


試合場に降り立つ彼の姿はまるで『神』のようにも思える。


「待っていたよ」


「すまない。待たせたな」


彼はまっすぐに僕と向き合ってくれた。


「これが最後の試合だ。お前が俺を越えるか、それともこの場で敗北を重ねるか。成長したお前の実力を見せてもらおう」


ああ、そうだね。


「今度は負けないさ!!」


どこで何をしていたのかは知らないけれど。


さよならなんて言わせない!


「僕が勝って、きみを引き止めてみせる!!」


決して逃がしはないと宣言する僕に、

彼は何故か淋しげな表情を見せた。


「残念だが動き出した時間が戻ることはない。俺は俺の道を行くことになる。だからお前もお前の進むべき道を進めば良い」


僕の進むべき道?


それが何なのか、自分でもわからない。


そして彼が進もうとしている道が何なのかもわからない。


彼が何を行い。


何を考えているのか?


僕はまだ知らないからね。


だけど僕にとって彼は『仲間』であり、『強敵』であり、『親友』だから…。


だから僕は彼を見放しはしない!


「僕はきみと共にいたいんだ。ただそれだけを願ってる」


「………。」


僕の言葉に彼は何も答えなかった。


だけど今はそれでも良いと思う。


すぐに応えてくれなくても良いんだ。


この試合が終わったあとに。


全ては…その時に…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ