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決勝戦、第2試合
《サイド:御堂龍馬》
「それでは引き続き、『決勝戦』第2試合を行いたいと思います!!ジェノス魔導学園から北条真哉選手!グランバニア魔導学園から盛長康平選手!試合場へお願いします!!」
「おっと、俺の相手はあいつか」
係員の指示を受けた真哉が笑顔を浮かべながら歩きだす。
対戦相手は盛長康平君のようだ。
『グランバニア魔導学園』で2位の成績。
真哉との対戦成績は2勝2敗で、数字だけで見れば互角になる。
どちらが勝つのか自信を持って予想をするのは難しい相手だね。
だけどそれでも僕は真哉を信じようと思う。
「真哉なら勝つって信じてるよ」
離れていく真哉の背中に向けて応援する僕の言葉に対して、
真哉は振り返る事もせずに自信を持って答えてくれた。
「当然だ」
ははっ。
頼もしいね。
自信を持って宣言する真哉の言葉を信じて、僕達は試合を見届けることにした。




