朝から絶好調
《サイド:御堂龍馬》
さて、と。
真哉を起こしたあとで、
僕達は朝食を食べる為に6人揃って席についたところだ。
時刻はすでに午前7時10分。
大会の開会式が8時からだから、少し急いだ方がいいかもしれないね。
ここからの移動時間は10分程度だから朝食の時間は30分程度かな?
時間を計算しながら食事を始めてみる。
「いただきます」
ちゃんと挨拶をしてから朝食へと手を伸ばした。
大会に備えてしっかりと食べておいた方が良いと思うからなんだけど。
みんなもそれぞれに食事を始める中で相変わらず真哉だけは寝起きとは思えない勢いで
朝食を口に運んで次々とお皿を空にしてる。
「よくそんなに食べれるわね~」
「食える時に食っとかねえと、あとで腹が減るだろ?」
正面に座る翔子は呆れ顔だけど、真哉の食欲は今日も絶好調だ。
朝からすごい食欲だね。
「十分食べすぎよ。って言うか、なんでそんなに食べてるのにお腹が空くのかが果てしなく疑問なんだけど?」
翔子と同じ意見らしく、沙織と深海さんが揃って頷いてた。
みんな少食だから、3人足しても真哉の食事量の1割にも満たないんじゃないかな?
翔子はそれなりに食べる方だけど、
それでも沙織と深海さんに比べて少し多い程度だから、あまり差はないと思う。
とは言え。
真哉の体のどこにそれだけの量の料理が収まるのかは僕にも理解できないよ。
僕や彼と比べても、軽く10倍くらいは食べてるんじゃないかな?
そんな驚くべき勢いで食事を進める真哉の食欲は、
今日も朝から限界を知らないようだった。




