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THE WORLD  作者: SEASONS
5月15日
4768/4820

2、3日は待つ

「それでは行ってきますね。」



…ああ、頼む。



卒業の証を手にしたことで笑顔を浮かべながら会場の外に向かう優奈の後ろ姿を見送ってから、

今度は薫に話しかけることにした。



「薫、次はお前の番だな。」


「う~ん。それはいいけど、優奈はどこに行ったの?なんか成美に会いに行くようなことを言ってたけど。」


「ああ、優奈は最後の役目のために常磐成美に会いにいった。」



それほど大きな目的ではないが、

優奈にとっての最後のけじめと言えるだろう。



「それって私は行かないほうがいい感じ?優奈の目的が何かは知らないけど、成美には会いたいんだけど…。」


「会いたければ行けばいい。だがそれは優奈の目的が終わってからのほうがいいだろうな。」


「ふ~ん。それってどれくらいで終わるの?」


「おそらく30分もかからないだろう。」



会って話をするのは5分程度だろうからな。



「そうなんだ?じゃあ、あとで会いに行こうかな~。」


「ああ、好きにすればいい。だがあまりのんびりしているようなら俺達は先に旅立つことになるがな。」


「うわぁ~。それはそれでちょっと困るかも…。でもまあ、当分会えなくなるかもしれないわけだし、ちゃんと挨拶には行ってくるわ。」


「自由にすればいい。それに俺もまだ少し竜崎達と話をする用があるからな。今日中には旅立つつもりだが、特に問題がなければミッドガルムのあの地で再会できるだろう。」


「ん?ああ、あそこね。お~け~。それじゃあ、あの場所で合流ってことで。」


「ああ。2、3日は待つ。まだ調べたいことがあるからな。」


「分かったわ。それじゃあ私は明日に試験を受けて明後日に合流するから、間違ってもおいてけぼりはやめてよね?」


「それが薫のためだと判断したときはそうなるだろう。」


「うわ~。それは最悪すぎて困るから全力で追いかけるわね。」


「それでも良いが、悔いのないように全てを片付けてから来い。」


「うん。そこは分かってる。」



俺の言葉を素直に受け入れてこれからの段取りを考えた薫が背中を向けた。



「じゃあね、兄貴。またあとでね~。」


「ああ、待っているからな。」


「うん!」



一時的に俺との別れを選んだ薫は、

琴平重郎と共にマールグリナへ戻ることになった。



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