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THE WORLD  作者: SEASONS
5月15日
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悪くはない判断

「僕も負けられない…。僕も前を向くって決めたんだ!!」



精霊になった仲間達の姿に恐怖を感じるのではなく。


堂々と立ち向かう覚悟を決めた御堂は、

4体の精霊と向き合いながら力強く神剣を構えた。



「一度は勝てたんだ!だからもう一度乗り越えて見せるっ!!」



1対1でさえ苦戦した精霊を相手にしても勝利を目指す心の変化が御堂の魔力を再び変質させていく。



「僕は誰にも負けないっ!!ちゃんと勝って!僕は僕の力を証明するんだっ!!」



揺らいでばかりいた心を強制的に立て直したのだろう。



「全てを斬り伏せるっ!!」



精霊との戦いに挑む覚悟を見せる一途な想いによってルーンが微かに揺らぎ始める中で、

御堂が再び駆け出した。



「必ず総魔に届いて見せるっ!!」



立ちふさがる精霊を撃破して俺を目指そうとしている。


その想いが本物かどうかを確かめるために再び精霊を突撃させようとしたのだが。



「…負けないっ!!」



御堂は先程よりも俊敏な動きで先頭に立つ北条に狙いを定めた。



「まずは真哉!!きみから倒すっ!!」



おそらく4体の精霊の中で最も危険と判断したのだろう。


今回は真っ先に北条を目標にしたようだ。



…悪くはない判断だな。



御堂の実力を考慮すれば沙織と美由紀の攻撃は十分に対処でき斬る範囲内だろう。


だが翔子と北条の攻撃は御堂を上回っているからな。


優先的に警戒するのは当然だ。


そのうえでどちらから先に叩くかとなれば、

威力重視の翔子よりも速度重視の北条を狙うのは定石とも言えるだろう。



…最も厄介な前衛を叩きに来るか。



その考えを真っ向から受けるために俺も北条を突撃させることにした。



「ファイナル・アタック!!」



御堂の動きを封じて一瞬の隙を生み出すために最大の魔術で攻めかかることにしたのだが。



「ぜあああああああっ!!!」



御堂も加速して北条の手元をすり抜けてきた。


そして北条の体に刃を突き立てながら、

後方に待機していた沙織にまで突き進んでくる。



…もはや沙織では揺さぶれないか。



「今の僕に迷いはないっ!!」



沙織に対しても斬りかかれると考える御堂は、

北条の体を突き抜けた勢いのままで沙織の体も貫いてみせた。




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