表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
5月15日
4756/4820

周りを気にする余裕

『ガキィィィィン!!!』



激しい衝突音を響かせながら試合場の中心で交差する二つの刃。


互いの神剣が火花を散らして吹き荒れる衝撃波が薫と美春の結界を揺さぶるが、

二人の防御結界は衝撃波程度では亀裂一つ入らなかった。



「良い結界だな。」


「…周りを気にする余裕も相変わらずだね。」



御堂は表情を歪めながら皮肉を呟いている。



「僕はこれでも全力で斬りかかったつもりなんだけどね…。」



…全力、か。



今も必死に力を込める御堂の神剣からは膨大な魔力が放たれているのだが、

それでも俺を突き抜けることができなかったらしい。



「これで全力のつもりか?これならまだ北条のほうがましだな。」


「くっ!?」



俺の指摘に対して反論できなかったのだろうか。



「………。」



御堂はあっさりと黙り込んでしまっていた。



…これでは駄目だな。



どうやらまだ試練が足りなかったようだ。



落ち込んだ表情を目にしたことで互いの実力差が分かってしまった。



だからこそ御堂をさらなる境地に歩ませるために、

一時的に後退して距離をとることにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ