頂点を極めるのは
「まさか…きみとまたこうして話ができるとは思っていなかったよ。だけど、だけどきみが生きていてくれて本当に良かった…。きみとこうして向き合えて本当に良かった。」
…ああ、そうだな。
俺も御堂と同じ気持ちを感じている。
何故なら。
こうして御堂と向き合うためにここまで来たからだ。
今ここで御堂と決着をつけることが俺のけじめだと思っている。
「あの日、この場所で始まった俺達の戦いを、今ここで決着をつけよう。」
もう何も悔いはない。
「これが最後の戦いだ。」
「ああ、そうだね。僕ときみで決着をつけよう。そして今度こそきみを引き留めて見せるよ。」
…ああ、それでいい。
これまでのいきさつを知ることよりも、力付くで俺を引き留めることを望む。
そんな御堂だからこそ、御堂らしいと思える瞬間だった。
「お前の実力を示せ。」
「ああ!きみを倒して、きみを従えて見せるっ!!」
かつての目的を思い出した御堂は蓄積していた疲労を吹き飛ばすかのように気合いを込めて刃を向けてきた。
「神剣クラウニングソード!この剣できみを制して見せる!!」
…ああ、受けてたとう。
最後にたどり着いたルーンをかざして宣言してきた御堂の真剣な想いに応えるために。
俺もルーンを発動して刃を向けることにした。
「神剣ザ・ワールド。この剣で再びお前を倒す。」
全てを畏怖させるかのように輝くクラウニングソードに対して、
全てを包み込むかのように輝くザ・ワールド。
二つの剣は対極の輝きとして異なる光を放ちながらも、
どこかで互いを求めあうように強く惹き付けあっている。
…創造と破壊。
「頂点を極めるのはどちらか一方だ。」
「僕が勝って示して見せるよ。僕がどれだけ成長して、どれだけ強くなったのかをね。」
…ふっ。
…それだけ言えれば十分だ。
「お互いの事情を話し合うよりも、まずは互いに力で決着をつけよう。」
「ああ、異論はないよ。」
話し合うことよりももっと大事なことがある。
そのことを誰よりも理解している御堂は戦う意思を示して話し合いを打ち切ろうとしていた。




