表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月11日
466/4820

誰も知らない

《サイド:美袋翔子》


優奈ちゃんと悠理ちゃんが加わって、5人で向かう検定会場。


もちろんここは第1検定試験会場よ。


何となくだけど、

最近、よくここに来てる気がするわね。


昨日の午後にも幾つかの試合をしてたんだけど。


全試合を勝ち進んだ今の私の生徒番号は13番よ。


出来ることならもう少し成績を上げたかったんだけどね。


残念なことに一桁の生徒は一人も現れなかったのよ。


で、まあ、今に至るわけなんだけど。


対する真哉の生徒番号は龍馬と入れ代わって105番ね。


単純な番号だけで見れば私の方が圧倒的に上よ。


だけど2番から落ちただけの真哉の実力は105番に収まらないはずよ。


龍馬と試合をしていなければ2番のままだったんだから、

まだ私の方が番号が低いと考えるべきでしょうね。


でも、ね。


それでも真哉に負けるつもりなんてないわ。


まだ誰も私の力を知らないから、

私を弱いって思ってるかもしれないけどね。


私の実力だってすでに13番で収まる程度じゃないのよ。


私の実力はこの程度じゃないの。


一応、淳弥だけはアルテマを経験してるけれど、

他の誰も私の力を知らないでしょうね。


ルーンに関して言えば、

淳弥や龍馬に実物は見せたことがあるけれど。


その力までは見せていないわ。


だから、ね。


沙織も…

真哉も…

龍馬も…

総魔も…


誰も私のことを知らないの。


知っているのは私に負けた生徒だけ。


その中でも私の全力を目にしたのはごく少数でしょうね。


私はね。


たった一人で戦い続けて、

たった一人でここまで勝ち上がってきたのよ。


だからみんなはまだ知らないはずなの。


私の本当の実力を、ね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ