表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
5月15日
4613/4820

崇拝

特別風紀委員専用の会議室。


通称『特風会』と呼ばれる場所で行われることになった美春の試験。


その一連の流れを秘宝を使って観察しながら竜崎雪の精霊によって盗聴する中で、

簡単な挨拶を終えた宗一郎が試験の内容を話し始める。



「さて、いよいよきみの最終試験が始まるわけだが、先程希望していた通り『医術』と『魔術』の検定でいいのだな?」


「はい!私はどちらの試験も受けたいと思います。中途半端と思われるかもしれませんが、これが私の選んだ道ですから。」



本来ならどちらか一方だけを選択して行われる試験。


それでも二つを願う美春に宗一郎が最終確認を行ったのだが、

すでに美春に迷いはない様子だった。



「私はどちらの道も極めたいです。例え周りからどう思われるとしても、私は彼を支えられる人間でありたいと思います。」



………。



美春が思う人物が誰なのかは考えるまでもないな。



「なるほど。全ては彼のためか…。きみも随分と彼を崇拝しているようだな。」


「ええ、そうですね。御堂先輩が望むように…。そして翔子が愛したように…。私も彼を支えたいと思っています。」


「ほう、いい覚悟だ。」


「ありがとうございます。」



宗一郎と美春の二人が共に微笑み合う。



そうして互いに共通の人物を思い浮かべる中で。



「お待たせしてすみません。」



突如として御堂が特風会に姿を現した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ