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THE WORLD  作者: SEASONS
5月15日
4585/4820

躊躇う理由

「気にするな。」


「…すまない。」



謝罪は必要ないと思っていたのだが、

黒柳は律儀に謝罪してきた。



そしてその行動によって気持ちを切り替えたのだろう。



再びいつものように微笑んでくれた。



「きみが望むのなら案内しよう。」


「ああ、頼む。」



黒柳の案内を受けて研究所を進む。



当然、優奈達も付いてきているのだが、

受付の係員が咎めにくる様子はなかった。



…やはり黒柳を呼んで正解だったな。



これで目的地まで行ければいいのだが、

その前に何も知らない美春が話しかけてきた。



「ねえ、天城君。兵器の研究所って何なの?」



………。



優奈と薫はすでに知っていることだが、

美春はまだ知らないままだ。


黒柳が『その場所』への案内を躊躇ためらう理由を。


その場所に『在る』悪夢を。


美春はまだ知らない。



「行けば分かる。何もかも、な。」


「………?」



曖昧に答える俺を見て追求を諦めた美春だが、

今はあせらなくても理由はすぐに分かることになる。



「とにかくついてこい。」


「あ、うん…。」



まだまだ納得したようには見えないが、

それでも美晴は素直についてきてくれた。


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