物足りないが
「ファイアー・ボール!!!」
「ライジング・ショット!!」
「ウインド・カッター!!」
鎌田が倒れた瞬間に一斉に放たれる魔術の嵐。
それら幾つもの魔術に対して軽く視線だけを泳がせてみるが、
どれも脅威には感じられなかった。
…ふぅ。
「無駄だと言ったはずだ。」
最後の警告を行ってから全方向から降り注ぐ魔術を左手で全て受け止める。
「一つ一つの威力は物足りないが、これだけ集まれば十分だろう。」
左手でつかみ取った全ての魔術を集約して別の魔術に作り替えていく。
その変換作業は一呼吸の間に終わり。
左手の中で新たな魔術が生まれた。
「俺に使えない魔術は存在しない。少なくとも俺が知る全ての魔術を完璧に再現できる。」
それは翔子や沙織が扱う魔術だけはなく。
真哉や御堂が扱う魔術だけでもない。
「戦争に参加しなかったお前達は何も知らないだろう。だが、世界はお前達が思っている以上に広い。そしてお前達が思っている以上に厳しい。それをここで知るといい。」
「「「「「………。」」」」」
魔術を奪い取った俺を驚き戸惑いながら見つめる生徒達に絶望を知らしめるために。
「七星の煌めき!!!」
ウィッチクイーンが最も得意とする究極の炎を放ってみせた。




