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共和国の代表
…は?
…う、嘘?
「ぼ、僕が?共和国の…代表?」
「…御堂が?」
突然の発表に驚き戸惑う御堂先輩。
その報告を隣で聞いていたフェイ・ウォルカさんも驚きの表情を浮かべているわ。
…せ、先輩が共和国の代表?
「そう、きみだ。今日この瞬間から、きみが共和国の代表になるのだ。」
どうやら聞き間違いではないようね。
米倉元代表は御堂先輩が代表だと宣言していたわ。
「何か異論はあるか?」
「い、異論というか…。」
「ならば聞き直そう。何か不満はあるか?」
「い、いえ…。そんな…不満なんてそんな…。」
「ならば問題はないな?」
「で、ですが…っ!」
問題だらけだと表情で訴える御堂先輩だけど。
「ならばもう一度決議をとってみるか?」
米倉元代表は御堂先輩に背中を向けてから大きな声で会場全体に問い掛けたわ。
「これより決議を始める!!!御堂龍馬を共和国の代表として決定するにあたって意義のある者は申し立てろっ!!!」
「「「「「………。」」」」」
会場全域に問い掛けて生徒も観客も巻き込んだ共和国の未来を決める決議に。
「………。」
「………。」
「………。」
反対する人なんて誰もいなかったのよ。




