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THE WORLD  作者: SEASONS
5月14日
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Epilogue冬月彩花の誓い

…私は私。



善も悪も興味はないわ。



完全な善なんて存在しないし。


完璧な悪も存在しないから。


だから私はどちらの存在も認めないのよ。



もちろん栗原薫のように偽善に満ちた考え方は一切理解出来ないし。


魔術師を悪と考える各国の思想も理解できない。



人は誰しも裏表があって。


笑顔の裏には必ず闇があるものだからよ。



そして人を憎む心のどこかにも、

人に救いを求める心が存在する。



それが人の心であって、

完璧な人格なんて世界中のどこを探しても決して見つけることは出来ないわ。



…だから私は思うのよ。



人は誰しも自由に生きれば良い。


自分が望む未来に向かって歩みを進めれば良い、と。



愛も。


喜びも。


憎悪も。


苦しみも。



それら全てを受け入れて自分が望む世界へと歩みを進めれば良いのよ。



そう思うからこそ私は私の道を歩き続けるつもりでいるの。



純粋なる力を求めて。


全てを征する力を求めて。


私は私の理想のために歩みを進めていく。



全ては私が私として生きるために。


私が私として在るために。


力を求め続けるのよ。



…だけどきっと。



そんなふうに考えるのは私だけではないはず。



人は誰しも自分のために力を求めて、

自分が望む未来のために手にした力を行使するものだから。



だからこそ力そのものに善悪の基準なんて有り得ないわ。



手に入れた力を何に使い。


何を成すのかによって善と悪が分かれるとしても。


それを決めるのは人であって力ではないから。



力は常に力として存在して、

等しく平等に破壊をもたらせる。



だからこそ誰よりも高みを目指して。


誰よりも力を求めて。


誰よりも強く在ることが。


善悪の基準だけで決められるものだとは思わない。



最終的な問題として手にした力で何を成すのか?


それだけが人の価値を決めるのよ。



そう思うからこそ私はこの命の在る限り頂点を目指し続けるつもりでいるわ。



誰にも屈しないために。


自分に屈しないために。



戦い続けるのよ。



…そのために。



私はこう思うのよ。




  …どんなに狂った世界にも…


    …守るべきモノはある…



   『私が私であるという誇り』



  …その誇りを貫き通すために…


    …私は戦い続ける…



       …そして…


 …私は私が望む世界を守り抜く…



       …そのために…


   …私が望むことはただ一つ…



   『魔女の女王になること』



     …ただ、それだけ…





これで彩花編も終わりです。


彼女達に関してはこれがプロローグになるかと思います。


続編にも登場予定ですが、

どちらかと言えば個別で新作を投稿予定です。


その時は大陸北部が舞台になると思います。


その前に淳弥(主人公?)編を投稿する予定ですが…。




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