乃絵瑠もそうでしょう?
…ふぅ。
竜崎雪が立ち去って、
ようやく私達だけになったことで改めて乃絵瑠達に話し掛けることにしたわ。
「さあ、それじゃあ行きましょうか。」
いつまでもここにいても仕方がないからよ。
次の目的が決まったのなら即座に行動するべきと考えた私は、
乃絵瑠達の返事も待たないまま早々に歩き出すことにしたわ。
「さっさと行くわよ。」
「ちょっ!返事くらい聞いてからで良いんじゃない?」
返事を待たずに歩き出したことで乃絵瑠が不満を言葉にするけれど。
「どこまでもお姉様に着いて行きますぅ♪♪」
あずさは無邪気に私のあとを追い掛けてくる。
「まあ、いつも通りの流れよね~。」
未来は呆れ顔で。
「………。」
奈々香は無言で。
「わ、私も行きますっ!」
麻美はまだ少し慌てた様子で私達のあとを追い掛けてくる。
…ふふっ。
…本当に面白いわね。
心からそう思うのよ。
…乃絵瑠もそうでしょう?
言葉には出さずに問いかけてみると、
乃絵瑠は黙って苦笑いを浮かべていたわ。
…ふふっ。
私達の戦いはまだ終わらない。
私達の戦いはまだこれからも続いていくのよ。
「さあ、行くわよ。」
再び告げる私の言葉に。
「お~け~。」
乃絵瑠は素直に頷いていたわ。




