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THE WORLD  作者: SEASONS
5月14日
4241/4820

罵声も汚名も

戦争の苦しみと悲しみを改めて観客達に認識させるために。



「共に戦争を戦い抜いた者達と、そうでない者達とでは考え方に食い違いが出るのは当然だ。だからこそその差を埋めるために今回の大会を開催したのだ。」



意図的に大会を開催したと米倉宗一郎は言い切ったわ。



…ふふっ。


…本当にそれが狙いなのかしらね?



本当はもっと裏の事情があるような気がするけれど。


米倉宗一郎から情報を引き出すことは容易ではないわ。



…まあ、良いわ。



米倉宗一郎が何を企んでいるとしても私の方針は変わらないからよ。



…私は私の目的のために戦い続けるだけよ。



誰にも気付かれないようにそっと右手を動かして触れる左手には、

乃絵瑠達以外にはまだ誰にも話していない最後の切り札が眠ってる。



…この力で御堂龍馬さえも喰らって見せるわ。



観客がどうあろうと関係ない。


米倉宗一郎の企みも関係ない。


私は私のためだけに魔術大会を勝ち抜く。



…罵声も汚名も好きなようにすれば良いのよ。



米倉宗一郎や栗原薫。


澤木京一や大塚義明達の協力がなくても構わない。



何より観客達にどう思われようと私にとっては些細な出来事にすぎないわ。



…そんなくだらないことはどうでも良いのよ。



すでに別の試合場で進んでいるジェノス魔導学園が決勝進出を確定する前にデルベスタを叩き潰す。


ただそれだけが出来れば本当にそれだけで良いの。



…だからさっさと始めてくれないかしら?



くだらない余興を止めて試合を開始してくれることを待ち望んでいると。


「…最後の目的は大会終了後に発表する。」


米倉宗一郎は説明を中断して試合場を下りてしまったのよ。


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