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THE WORLD  作者: SEASONS
4月10日
424/4820

今日の予定

…で、それから20分後。


私と沙織はみんなの食器を片付けてから、総魔と龍馬の待つ席に戻ったのよ。


「さて、と。みんな、今日はこれからどうするの?」


「私は研究所に行くつもりよ」


真っ先に沙織が答えてくれたわ。


予想はしてたけど、沙織はいつも通りのようね。


となると。


また今日も夕方に研究所に迎えに行く必要があるわね。


「龍馬はどうするの?」


「僕かい?僕は特風会に行くよ。色々とやらなければいけないことがあるからね」


龍馬は特風会ね。


まあ、龍馬もいつも通りって感じかな?


二人の予定を聞いてから、最後に総魔に視線を向けてみる。


「で、総魔はどうするの?」


「午前中に予定はないが、午後からは研究所に戻るつもりでいる」


ふ~ん。


まだ研究所に行くんだ?


一晩中頑張ってたのに、まだ続けるなんて大変よね~。


そんなふうに思ったんだけど。


研究所に戻ると答えた総魔の言葉を聞いて、龍馬は興味を持ったようね。


「何かの実験かい?」


「潜在能力の検証として、どの程度のことが出来るのかを調べているところだ」


「へえ~。それは興味深いね。時間があったら僕も見に行って良いかな?」


「ああ、好きにすれば良い」


断るつもりはないみたい。


私にしても龍馬にしても、

興味があるのなら好きにすればいいっていう態度ね。


そんな総魔の返事を聞いてから、龍馬は私に振り返ったわ。


「そういう翔子はどうするつもりなんだい?」


「え?私?う~ん。どうしようかな~?特に決めてないけど、ルーンに関して調べたいとは思ってる感じ?一応、私はまだルーンが使えないから」


「だったら、僕と一緒に特風会に来た方がいいんじゃないか?あそこなら資料は沢山あるからね」


あ~。


なるほど。


今更だけど、龍馬に言われて思い出したわ。


「そっか。最初からそうすれば良かったんだ。何で今まで気付かなかったんだろ?」


特風会の本棚には数多くの資料が保管されているのよ。


かつて総魔を連れていった時のように、私もあそこで考えるべきだったと思うわ。


「それじゃあ、私も特風会に行くわ」


私の言葉を聞いて頷く龍馬。


そんな私達の会話を横目に、沙織が総魔に話しかけてた。


「あの、天城君。時間があるなら少し相談したいことがあるんだけどダメかしら?」


「いや、構わない」


「ホントに?じゃあ、お願いするわ」


沙織は笑顔を浮かべてる。


何の相談があるのか知らないけれど。


こうして私達は二手に別れて行動することになったのよ。


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