表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
5月14日
4238/4820

これ以上の暴言は

会場の各地から激しい地鳴りが轟いた直後に。



「静まれっ!!!!!!」


「黙りなさいっ!!!!」


「もう止めるんだっ!それ以上の暴言は僕達が許さないっ!!」



「「「「「………。」」」」」



会場の西側で待機していたグランバニア魔導学園の生徒達が暴言を吐き続ける観客達を一喝して沈黙させたわ。



そしてそんな澤木京一達に続いて。



「これ以上の暴言は私達も許さないわよっ!!」



会場の北部で待機していたランベリア多国籍学園を率いるシェリル・カウアー達も観客達を睨みつけたのよ。



「こんなふざけた言葉を聞くために私達はここにいるわけじゃないわっ!!!」



私達を罵る観客達を怒鳴り付けることで激しい怒りを撒き散らしながら会場を静まり返らせる彼女の言葉に続いて、彼らまで動き出す。



「ふんっ。悪いがこういうやり方は趣味ではないんでな…。」



…ふふっ。


…もう動けるのね。



会場の東側から姿を現した大塚義明もヴァルセムの生徒達を率いながら観客達に睨みを効かせたのよ。



「魔女を残虐だと罵るのは勝手だが、だからと言って何を言っても許されるわけではない。」



「「「「「………。」」」」」



静まり返った会場に響く大塚義明の言葉には他の誰よりも説得力があり、

実際に死の危機に追い込まれた彼等が会場に姿を見せたことで観客達は言葉を失って完全に黙り込んでしまったわ。



…それにしても。



私達を擁護するなんて、

どういう心境の変化かしらね?



大塚義明も成瀬智久も八木真奈美も金田敦子も無事な姿を見せている。


その確かな姿を確認したことで安堵する観客達もいる中で。



「まあまあ、とりあえず落ち着きましょうか。」



少し遅れて姿を見せた栗原薫が多くの魔術医師を引き連れながら私達の試合場に歩み寄ってきたのよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ