誰か来たのかな?
…何か別の意味が隠されているような気がするんだけど。
…どうなんだろうか?
なんとなくだけど。
このまま聞き流してしまうのは良くないような気がして詳しい話を聞いてみようとしたんだけど。
その前に会議室の扉が叩かれる音が聞こえてきた。
…誰か来たのかな?
『コンコン』と小さく響く音に気を逸らされてしまったことで背後にある扉のほうへ振り向いてみると。
「お待たせいたしました。桐島ですが、入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
扉の向こう側から桐島さんの声が聞こえてきたんだ。
…それにシェリルの魔力の波動も感じるね。
桐島さんとシェリルの二人の魔力の波動が感じられるんだ。
…どうやらシェリルも復帰したようだね。
杞憂さんの指示通り、
二人も会議室に来てくれたようだ。
…これで少しは緊張感から解放されるかな?
桐島さんがいてくれるのも有り難いけれど、
シェリルがいてくれるだけで落ち着ける気がするからだ。
…あとはどういう理由で呼び出されたのか、という部分だね。
肝心の本題が何なのかがまだ分からないままだからだ。
だからここに呼び出された理由を早く知りたいと、考えていると。
「入ってくれ。」
杞憂さんが扉の向こうにいる二人に入室を促していた。




