表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
5月13日
4089/4820

俺の選んだ道

…シェリル。



ベッドで眠っているシェリル。


その傍で看病していたらしい桐島さんの近くにはランベリアの他の生徒もいた。



…と言うことは、ここは医務室なのかな?



多分そうだと思う。



…見た感じ、医師っぽい人も沢山いるし。



試合で倒れた僕とシェリルは、

意識を失っている間に医務室まで運び込まれたのかもしれない。



「桐島さん。シェリルは…シェリルは無事なんですか?」


「ああ、心配はいらない。シェリルの怪我も栗原薫という名の少女が治療してくれたよ。絵里香がいれば絵里香に頼むところだったんだが、『きみも知っての通り』絵里香はここには来れないからね。」



………。



桐島さんの言葉を聞いた瞬間に僕の心の中で確かな不安が渦巻いてしまった。



「本気…なんですね?」


「ああ、それが俺の選んだ道だからな。」


「で、でも…。」


「ああ、分かっている。全てを分かったうえで選んだんだ。」



………。



桐島さんが選んだ道。


その内容を僕は知っている。



…と言うよりも。



僕だけが知っていると言うべきかもしれない。



…今では倉嶋絵里香さんも知ってるだろうけど。



桐島さんは『とある事情』でこの場所にいるんだ。



…だからこそ。



これからが本番になる。


僕の努力はここから始まるんだ。



…だけど。



今はそれよりもまず先に確かめることがある。



個人的な事情に関して話し合う前に、

僕は僕の仲間達に現在の状況を問い掛けることにしたんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ