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THE WORLD  作者: SEASONS
5月13日
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自分の目を疑うだろう

「とりあえずは一旦、落ち着こうか。」



姉貴の肩に手を置いた慶太が俺から姉貴を引き離してくれた。


そして離れた二人と入れ代わりに雪が駆け寄ってくる。



「おはよう、淳弥君♪」


「ああ、おはよう。雪は今日も可愛いな。」


「えっ?そ、そうかな~?えへへっ。ありがとう、淳弥君。」



…ははっ。



可愛いと褒めたことで喜んでくれたようだ。


面倒な姉貴と比べると、

雪は本当に天使のように可愛く見えてくる。



…どうせなら雪のような姉貴が欲しかったな。



優しくて可愛くて。


そんな姉貴ならとは思うものの。



…考えれば考えるほど虚しくなってくるよな。



どんなに望んでも目の前の姉貴の性格は絶対に変わらないからだ。



…と言うか、優しい姉貴なんて想像さえ出来ないぞ。



もしもあの姉貴が優しくなったとしたら?


俺は間違いなく自分の目を疑うだろう。


そして現実を否定してこの世界から目を背けるかもしれない。



…それくらい有り得ない。



だから余計な期待は持たないことにした。


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