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THE WORLD  作者: SEASONS
4月9日
395/4820

救命班と救急班

会場を出ていくみなさんを見送ったことで、

私と悠理ちゃんと総魔さんだけになってしまったのですが。


黒柳さん達がいなくなってからすぐに翔子先輩が帰ってきました。


「救急班を呼んできたわよ~」


翔子先輩が呼んだ救急班の人達が意識を失っている北条先輩を回収して、

急ぎ足で医務室へと向かって行きました。


あ~。


そうですよね。


最初からそうすれば良かったんですよね。


保健委員のみなさんが所属する救命医療班の方々にお願いすれば良かったんです。


そんな簡単なことにさえ気付きませんでした。


救命医療班の方々にお願いすれば、

会場内で治療出来る範囲であれば即座に治療してもらえますし、

会場内では手に負えない重傷でも保健室まで運んで頂けるんです。


そのため。


救命班とも救急班とも呼ばれているそうです。


細かい違いは私も知りませんが、

悠理ちゃんが言うにはその場で治療する部隊が救命班で、

保健室まで搬送する部隊を救急班と呼んでいるそうです。


なので、今回は救急班を呼んで、北条先輩を保健室に運ぶことになるようですね。


翔子先輩が呼んでくれた救急班の方々にお願いして、

北条先輩を保健室まで運んでいただくことにしました。


ですがその前に。


こんな簡単なことにさえ気づかなかったことで、

北条先輩を見送りながら、ごめんなさい、と心の中で謝っておきました。


そのかんに、翔子先輩は周囲に視線を向けているようですね。


他に誰もいないことで総魔さんに話しかけていました。


「あれ?もう話は終わったの?」


「ああ、用件は全て済んだ」


「ふ~ん。そうなんだ?まあ、何でもいいけどね。どうする?とりあえずご飯でも食べに行く?」


「ああ、そうだな」


「おっけ~」


総魔さんが小さく頷く仕草を確認してから、

翔子先輩は私達にも尋ねてくれました。


「二人はどうする?」


「もちろん行きます!」


悠理ちゃんはいつもの笑顔で頷いています。


元気に賛同してから、悠理ちゃんも私に振り返りました。


「優奈も行くでしょ?」


「うん。行くよ」


「だよね!じゃあ行こ~」


私も返事をしたことで、

悠理ちゃんは笑顔を浮かべながら翔子先輩に振り向きました。


「いつでも大丈夫です」


「おっけ~。それじゃあ行くわよ~」


「「はい!」」


前を歩く翔子先輩と総魔さんに続いて、私と悠理ちゃんも歩き出しました。


時刻は午前11時57分ですね。


食堂に向かう為に、4人で会場を出ることにしました。


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