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この場所って確か
…ん?
…あれ?
総魔さんと二人で街道を歩いて王都を目指している途中で、
見覚えのある場所にたどり着きました。
…この場所って確か。
「何度か御堂先輩達が休憩していた湖ですよね?」
「ああ、そうだろうな。」
…やっぱり。
王都と兵器が隠されていた砦を繋ぐ街道の途中にある湖にたどり着いたようでした。
「私達もここで休憩しませんか?」
「ああ、そうだな。」
すでにお昼に近い時間です。
昼食のために休憩を提案してみると、
総魔さんは湖に視線を向けてから小さく頷いてくれました。
「昨日から移動続きだからな。少し体を休めよう。」
「はい。ありがとうございます。」
私の体を気遣って休憩を受け入れてくれた総魔さんは、
私の手を引きながら湖の側まで歩みを進めていきました。




