私の家族
ミルクに関して説明することは特にないのですが、
それでもお話しするとすればこのくらいでしょうか。
「今ここにいるミルクに関しては総魔さんの魔力ではなくて私自身の魔力から生まれた存在なので、総魔さんの状態に関係なく、私の魔力が尽きない限り消滅することはありません。」
「へぇ~。なるほどね~。つまり、その子だけは貴女の魔力で存在してるってことね?」
「はい。この子だけはこれからもずっと私の傍にいてくれます。他のみなさんとは違って、この子だけはこれからも存在し続けることが出来るんです。」
こういう言い方は何だか申し訳ない気もしますが。
ミルクだけはこれからもずっと私の傍にいてくれます。
決して消滅することなく。
これからもずっと。
ずっとずっと。
私の傍にいてくれるんです。
「この子がいてくれるだけで、私は幸せでいられるんです。例えもう二度とジェノスに帰れないとしても、例えもう二度とお父さんやお母さんに会えないとしても、この子がいてくれれば、それだけで家族を感じることが出来るんです。」
ミルクは私と一緒に育ってきた大切な家族です。
だからミルクがいてくれるなら決して淋しくありません。
私はもう一人ぼっちじゃないから。
大好きなミルクが傍にいてくれるから。
だから淋しいとは思いません。
「この子は私の大切な家族です。」
心から愛しいと思える私の家族なんです。
「だからもう二度と手放しません。ミルクとはこれからもずっと…ずっとずっと…一緒にいたいと思っています。」
とても大切な家族です。
そんなミルクの頭を撫でながら。
「大好きだよ、ミルク。これからもずっと傍にいてね。」
私は私の想いを言葉にしました。




