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THE WORLD  作者: SEASONS
5月7日
3732/4820

見てるだけで

「はぁ…。大袈裟ね…。」


「「「「「………。」」」」」



意識を失って倒れ込んだ千夏さんに対して冷たい視線を向ける美春さんに批判したり口出しする人は一人もいませんでした。



…ちょっぴり、怖いかも。



多分みんな同じだと思います。



美春さんを咎めたり注意したりして、

自分まで攻撃されるのを恐れているのではないでしょうか?



…何も言えない雰囲気が出てるよね。



すごく静かで、すごく重い威圧感が感じられるんです。



…見た目はいつも通りの表情に見えるのに。



なぜか雰囲気だけは異常なくらい冷たく感じてしまいます。



…見てるだけで寒いかも。



恐怖で体が震えるくらいに強力な威圧感が放たれているんです。



…千夏さんを助けてあげたいけど。



今の美春さんには近づけません。



…だ、大丈夫かな?



本当に後頭部から出血してるので、

急いで手当をしないと危険な気がします。



「そ、その…。治療をしたほうが良くないですか?」


「………。」



思いきって尋ねてみると。



「騒ぐ必要はないわ。本当にただのかすり傷よ。このまま放っておいてもすぐに出血は止まるし、千夏なら自分で治療できる範囲内よ。」



…そ、そうですか。



ちらりと千夏さんの後頭部を眺めた美春さんは、

あっさりと治療の放棄を宣言していました。




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