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どちらでも
「出来れば芹澤さんと矢野さんにも出場してほしいんだけど、どうかな?」
並んで座っている里沙さんと百花さんに出場を願ったことで、
二人は揃って頷いていました。
「私は全然良いわよ~。まあ、御堂君ほどっていうわけにはいかないかも知れないけどね。それでもあの馬鹿よりは頼りにしてもらっていいわよ。」
「ははっ。頼りにしてるよ。」
長野さんに対して冷たい視線を向ける里沙さんを見た御堂さんは、
少しだけ苦笑いを浮かべてから百花さんにも尋ねていました。
「それじゃあ、矢野さんはどうかな?」
「私はどちらでもいいわ。里沙が参加するのなら協力するし、里沙が行かないのなら学園に残るわ。」
…はぅ~。
魔術大会がどうこうというよりも、
里沙さんがどうするかによって参加を決定するようですね。
「決断は里沙に任せるわ。」
「それじゃあ、参加で!!」
あっさりと判断を委ねる百花さんの代わりに、
里沙さんが参加を宣言していました。




