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最初に
「正直に言って僕が決めて良いことなのかどうかは分からないけれど。それでも決めさせてもらってもいいかな?」
「「「「「………。」」」」」
長野さんや里沙さん達に確認をとる御堂さんでしたが、
反対する人は一人もいませんでした。
「…それじゃあ、特に異論はないみたいだから決めさせてもらうね。」
もう一度だけみんなに確認をとってから、
御堂さんは最初に長野さんに振り向きました。
「淳弥。きみには一緒に来てもらうよ。」
「ははっ。やっぱりそうなるだろうな。まあ、分かってはいたが俺の力が必要だって言ってくれるのなら全力で協力するぜ。」
「ああ、ありがとう。真哉の代わりと言うわけじゃないけど。僕と同等の実力を持つきみがいてくれればすごく心強いからね。」
「…同等か?それはどうだろうな。そこまでの期待に応えられるかどうか分からないが、俺もこの一週間をのんびり遊んでたわけじゃないってところは見せてやるぜ。」
「ああ、期待してるよ。」
真っ先に長野さんを選抜した御堂さんは、
次に里沙さんにお願いするようでした。




