3719/4820
お客さん?
「さて…。そろそろ良いだろうか?」
…ほえ?
廊下から声が聞こえたので視線を向けてみると、
堂々とした態度で歩みを進めてきた黒柳さんが室内に入ってきました。
「仲良く話し合っているところで申し訳ないんだが、こちらも客人を待たせているんでな。悪いが先に挨拶を終わらせてしまいたい。」
…挨拶?
…お客さん?
誰が来たのでしょうか?
私も知ってる人だと良いのですが。
室内に入ってきた黒柳さんは学園長さんや私達に説明する前に廊下にいる誰かに呼び掛けていました。
「3人とも入ってこい。」
…3人?
どういうことか分からないまま部屋の外を眺め続けていると。
…あっ!
…あの人達って!
私も良く知っている人達が学園長室に入ってくるのが見えたんです。




