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朝早くにごめんね
「すぐに行きます~!」
「あ~、うん。そんなに慌てなくても良いわよ。」
急いで靴を履いて玄関を出ようとすると、
美春さんの声が聞こえてきました。
「朝早くにごめんね。」
「い、いえ…。」
こちらがお願いしてることなので、
謝られるとすごく申し訳ない気持ちになってしまいます。
「もう出ますからっ!」
「無理に急がなくてもゆっくりで良いわよ~。」
…はうう~っ。
…やっぱり素敵だよ~。
靴を履き終えてから荷物を持って玄関の扉を開けると、
学園の制服を着ている美春さんが扉の向こう側で待ってくれているのが見えました。




