何を身につけても
「うんうん。良いんじゃないか?良く似合ってると思うよ。」
私と鞄を交互に眺めてから、
お父さんも私を褒めてくれました。
「成美ちゃんが可愛いから、何を身につけても似合うんじゃないかな。」
「そ、そうかな…?」
服装に関しては全く知識がないので難しいことは分かりませんが、
あまり褒められすぎると恥ずかしくなってしまいます。
…はぅぅ~。
何だかお母さんとお父さんに見られているだけでもちょっぴり恥ずかしいです。
「…照れるよ~。」
「ふふっ。」
「ははっ。」
恥ずかしくなって俯いてしまったのですが、
お母さんもお父さんも私を見つめながら楽しそうに笑っていました。
「可愛いわね。」
「ああ、そうだな。」
二人揃って私を褒めながら笑顔で見送ってくれたんです。
「気をつけて帰ってね。」
「また明日も待ってるよ。」
…あっ、はい!
「明日も必ず来ますから♪」
私も毎日お仕事がしたいです。
「ありがとうございました~。」
「ええ、また明日ね。」
「あまり遅くならないうちに帰るんだよ。」
「は~いっ!お疲れ様でした~。」
優しい笑顔で見送ってくれるお父さんとお母さんに感謝しながら、
今日もお仕事を終えてお家に帰ることにしました。




