表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1044/4820

容体

御堂先輩の着替えを終えたあとで、

私達の作業が終わるのとほぼ同時に医務室の扉が開かれたわ。


「夜分遅くに失礼する」


挨拶をしながら医務室に入ってきたのは米倉元代表さんのようね。


学園の元理事長でもあるんだけど。


行方不明になった米倉美由紀代表のお父さんの米倉宗一郎さんよ。


「御堂君の容態はどうだ?」


「診察の結果、魔力を失った影響で昏倒していると思われます」


眠る先輩に歩み寄りながら問い掛けてくる米倉元代表に、

校医の先生が即座に答えていたわ。


「現時点ではそれ以外の問題は特に見られませんので、魔力の回復による目覚めを待つしかないと思います」


「…そうか。」


特に心配する必要はないっていう説明を受けたからかな?


米倉元代表はほっと安堵の息を吐いていたわ。


「ひとまず生存者がいたことは喜ばしい限りだ」


…確かに。


誰も見つからないという状況が続くよりも、

誰か一人でも見つかったほうが前向きに頑張れるしね。


個人的には翔子や天城君も見つかるといいんだけど。


その辺りも含めて御堂先輩から話が聞けるかもしれないから、

知り合いが見つかったのはすごくありがたい状況だと思うわ。


たぶん、米倉元代表もそう思ってるんじゃないかな?


眠り続ける先輩の表情を少しだけ眺めていた米倉元代表は、

無理に先輩を起こそうとはせずにベッドから離れたわ。


「彼が目覚めたら連絡をくれ」


「はい。分かりました」


指示を残してから医務室を去る米倉元代表の後ろ姿を見送ると、

入れ替わるかのようにすぐに数名の生徒がやって来たわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ