ついに神様への願いが叶ったのだろうか!
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俺の名前は草薙 弘樹。
普通の男子高校生の二年生。
だと今も思っていたいが、ハッキリ言ってオタクである。
中学の時は彼女もいて、学生生活を満喫しまくっていたのだが、徐々にオタクの道にそれて行ってしまい今では女子もよりつかず、来るのは同じオタク仲間で嫌われている、田中 光太郎だけだ。
そして完全に高校生活が無駄な日々として過ぎ去っていっている。
だが、最近俺は一つ願いがある。
それは、なんと、
異世界にいって勇者となり、王女様と旅に出て、悪の権化魔王を倒し王女様とめでたく幸せに暮らす、というものだ。
ああ、なんといい夢なのだろう。
そして今日も弘樹の神棚へのお祈りから一日が始まろうとしていた。
「おーい、田中〜!!」
私が声を掛けているのは同じクラスの親友、田中光太郎だ。
いつもこうして声をかけると笑って対応してくれるのだが、
(どうしたんだろう、何かあったのか?)
田中はスマホを横にして必死にニュースらしきものをみているようだった。
「田中〜、どうしたんだよ、え?」
田中の見ているスマホの中では最近良く起きるらしい、失踪事件のニュースがやっていた。
だが、今回の失踪してしまった人物、それがずっと田中が思い続けていた片思いの相手、高波 すみれだったのだ。
田中の好きだった、というより俺も可愛いとは思っていた人物が失踪してしまったと聞いて少し俺も驚いてしまった。
だがこの2年間ずっと彼女の事を思っていた田中はとてもショックだったのだろう。
そこで偶然が重なってしまった。
田中が勢い良くイスを後ろに下げ、思いっきり立ち上がったのだ。
その日はたまたま教室の窓が空いていた。
田中の席は窓際だった。
俺は田中の急な行動にびっくりして、足を滑らせてしまい、窓の下に背中をぶつけ、エビ反り状態になってしまった。
背中の痛さに暴れていると、もうそこは空中だった。
(ああ、死んだな。)
そう思って死を覚悟した時、ふと俺は自分の体が消えたのを悟った。そして、いつまでたっても衝撃はこなかったのだった。
気づいたら、森の中にいた。
しかし、これがただの森では無いのである。
木々は青や紫色に染まっている物もあり、とても奇妙だった。
(俺は、死んだのか……。?)
もし俺が死んだのだとすれば、ここは死後の世界!?
等と思うこともなく、弘樹はテンションがマックスまで上がっていた。
「キター!!待ちに待った異世界!!ここで俺はなにをするのか!?チートでハーレムか?王女様を惚れさせて魔王討伐か!?それとも奴隷でも買ってR15を超えるか?いや18だな!チートで世界征服か?!」
弘樹はバカだった。
つかれますね