7、日記
『11月 16日 晴れ
最近、俺の周りでいろんなことが起こる。
白峰さんの秘密を知ってしまったり、九條さんから告られたり・・・
毎日が忙しいがこれがマンガの法則では、』
「白峰さんと九條さんって誰?」
「大変だ、松田」
「聞かんぞ」
「パンおごる」
「で、何だ?」
俺の財布が少しスリムになった。
「俺の部屋が荒らされていた」
「お前の部屋荒らすとかすごいな。ただでさえマンガとかマンガとか・・・」
「わぁぁぁ~!!白峰さん、聞くなぁぁ!!」
「え?何を?」
「とりあえず足の踏み場もないお前の部屋をどうやって荒らすんだ?」
「引き出しの中にあった日記がないんだ」
「お前は小学生か!!夏休みの日記か、それは!・・・まぁいい。犯人の目星は付いている」
「えっ!?」
「やっほ~!!」
何か聞き覚えのある声がドアからするような気が?
「ねぇ~聞いてる~?お弁当忘れてったのを届けに来たんだけど~」
「忠邦、来てるぞ」
「はぁ~・・・」
「え?誰が来てるの?」
「婚約者」
「え、そうなの・・・」
「違うよ!!白峰さん!!松田、なんて事を言うんだよ!」
「実は彼女」
「まぁ・・・あの人、かわいいし・・・」
「違うってば!松田は1回黙っとけ!」
あの赤いバツ印のマスクをこいつの口につけてぇぇ~!!
「そうなる事があたしの夢です!あ、お弁当ここに置いとくよ」
「ちょ、お前、勝手にクラスに入って来るなよ」
「えぇ~いいじゃん別に。じゃあね、お兄ちゃん」
「お兄ちゃん?」
「はいっ!水野莉子、高1です!!よろしくお願いします、白峰さん」
「あれ?私の名前知ってるの?」
「日記に書いてたので」
「日記って?」
「あっ莉子。お前だったのか、犯人は」
「ほら~俺、絶対莉子だと思ったよ」
「あ、いたんですか?松田」
「仮にも兄の友人を呼び捨てでいいのか?」
「じゃあ消えてください、松田さん」
「いや、丁寧に言っても消えねぇよ、このブラコン」
「ブラコンではありません!愛してるんです、兄を」
あぁ妹よ、君はいつからそんな子になってしまったんだい?
親が共働きだからって俺が・・・俺がしっかりしていれば・・・
「あ、あとそれ、あたしが作ったよ」
「えっ!?」
「だってお母さん、いなかったんだもん」
「お前あれほど台所には立つなって言っただろっ!!」
「何かダメなのか?」
「そうだよ。折角妹さんが作ってくれたのに・・・」
「じゃあ松田、お前食うか?」
「まぁ腹はすいてるが・・・」
「何言ってんの、お兄ちゃん!!あたしはお兄ちゃんのために作ったのに!!ほら、見てよ!」
そこには・・・得体の知れない何かがいた。
「忠邦・・・俺、パン買って来るわ」
「私、図書室に行って来ますね」
「ちょっと待ってよ!誰がこの謎の生命体食べたらいいんだよ!?」
「忠邦」「水野君」
「じゃ、決まりね。ほらお兄ちゃん、卵焼き」
俺は卵焼き(らしきもの)を口の中に入れる。
パクッ、モグモグ・・・ゴリッ
あれ?おかしいな?卵焼きってこんな堅いものを食べた時のような音したっけ?
そして俺はフェードアウトしていった・・・
「ここは・・・?」
マンガの法則ではお決まりの台詞ベスト5には入っている台詞を吐く。
「忠邦!!よかった!!」
「松田か・・・」
「意識はあるな。ここは病院だ。あ、もうすぐしたら血液検査とかいろいろあるから頑張れよ」
「大丈夫?水野君」
「白峰さん」
「たとえどんな姿になろうとも私、信じてるから」
「それってどういう・・・?」
「ほれ、鏡だ、忠邦」
寝ながら自分の姿を映すとそこには・・・
「ギャァァァァ!!」
何が映ったかはご想像におまかせします。




