~番外編~ 私と迷いと文化祭(後編)
前編を見てからで!!
シリアス多めです。
「注文、いいか?」
「あ、すいません。私はちょっと・・・もうすぐしたら他の子が来ますので少々お待ちください」
急がなきゃ、演劇部の部員達が待っている。
通り過ぎようとするとパシッと腕をつかまれた。
「今じゃなきゃダメなんだよ!とっとと注文とりやがれ!!」
「えっ」
「・・・お客様」
「なんだてめぇ。邪魔だから向こう行ってろ!男はいらねぇんだよ」
「急いでいますので手を離してもらえないでしょうか?」
もしかして・・・水野君?
「うっせぇんだよ!!」
「お客様の方がうるさいと思いますが」
「なんだと!?」
・・・なんか水野君とお客さんの言い合いになってきた。
すると水野君がお客さんの視界に入らないような低い位置でちょいちょいとドアの方へ指を差してきた。これって今のうちに行けってことかな、たぶん。
私はそぉ~と教室から脱出した。
『あれ、あのかわいい子は!?』
『さぁ?』
「部長、遅いですよ~早くしてください」
「ごめんごめん。じゃ、行きましょうか」
私の、最後の舞台へ。
時は流れ、後夜祭。私は教室に1人いた。そして松田君がやって来た。
「実はスカウトされたの。勿論演劇の。でも・・・遠い所に事務所があって」
「本当にそれでいいのか」
「うん」
「忠邦には?」
「絶対言わない」
「何で?」
「今日も私を助けてくれたの。いっつも私は助けられてばっかり。だからこそ・・・」
「1人で頑張りたいと」
「もう、迷惑はかけられないから」
「そうか」
その時の松田君はなぜかとても悲しそうに見えた。
ようやく話が終わりに近づいてきましたよ・・・




