3、表と裏
現在の俺の状況を説明しよう。
まず廊下にいる。時刻は調理実習が終わってすぐの休み時間。
俺は廊下に座っている。そして俺の前に・・・白峰さんがいる。
そして・・・白峰さんその2が・・・
「もういいか」
「あっ、あ~すまなかった。どうぞ続きを」
「今分かったと思うがあたしは2人いる。1人は表の大人しく皆に人気者の亜紀。そして裏の言葉遣いとかもろもろで悪なあたし」
「で、こけたらそれが入れ替わると」
「あぁ」
おぉ~ロジック松田。君の推測が当たっていたよ。
「で、変人に2つの選択肢をやろう」
「選択肢?」
ていうか変人って・・・
「表の亜紀はこの体質の事を誰にも知られたくないそうだ」
まぁ、そうだよな普通。
「1つは記憶を殴って消す」
「いやいやそれ俺殺してるよ!?」
「もう1つは変人をこの窓から突き落とす」
「だから殺してるって!!」
「いいから選べ」
「どっちも嫌です!!」
「はぁ~分かったよ。もう1人の方に変わるよ。・・・あと変人、絶対この事他の奴にばらすなよ。バラしたら・・・表の亜紀が悲しむからな」
こいつ・・・もしかしたら・・・心配してるのか、表白峰さんを。
そういうと裏白峰さんはすくっと立って俺がこける為に用いたバナナの皮を拾った。
「じゃっ」
そういうと裏白峰さんはバナナの皮を思いっきし踏み・・・
「うわっ」
こけた。
「いったたた・・・」
「大丈夫か?」
「・・・水野君・・・見ちゃったんですか?」
「あぁ」
「最悪でしょう?裏の私」
「いや」
「えっ?」
「どっちの白峰さんもいいと思う」
「本当ですか?」
「・・・だから友達にならないか?表と裏2人とも」
「構いませんが・・・」
「敬語禁止。友達だから」
「・・・うん」
「あと、俺決めた」
「何をですか?」
「俺、もう一回告白する事にした。ちょっとこのままだと俺、(裏白峰さんに)完全に変人扱いだし」
「えぇ!?誰にですか?」
「・・・秘密」
キーンコーンカーンコーン・・・
「ほら、急ごう。本鈴だ」
「うんっ!」
「さぁ説明してもらおうか、忠邦」
「何を?」
「何故白峰が俺達と一緒に弁当を広げてるんだっ!?」
「友達だから」
「あの空白の時間に何が起きたぁ!?」
「色々。だよな、白峰さん」
「色々なので気にしないで松田君」
「・・・どうなってんだ・・・?」
そんな俺達を物陰に隠れてみていた者がいた。
「あの女、私の水野様と一緒に食事を・・・許すマジ!!」
「あの・・・あすか様?」
「どうかなさったの?」
「今日は僕と昼食を・・・」
「いや俺と!!」
「ごめんなさい。今それどころではありませんの」
ていうかあの変な女、こけたらころっと様子がおかしくなって・・・一体何ですの!?
そういえば裏の私とか何とか・・・調べる必要があるわね。
「フフッ待ってなさい、白峰亜紀!!この九條あすかがあなたを抹殺しますわ!・・・私に傘を貸してくれた水野様を守る為に」




