「私の目の無い所でご一緒などさせません!」
短めです。ごめんなさい。
「兄上! 本当に、何故兄上は毎回毎回私とリイナ姫の邪魔を……。兄上とて、私とリイナ姫の婚姻を望んでいるのでしょう?」
はぁーっと大袈裟にため息をついて、イル様を見つめるアルヴィン様。
もちろんだ、と答えるイル様。ええ、もう突っ込みません。突っ込みませんとも。
「では、私とリイナ姫を邪魔しなくとも……」
「……母上だ」
「は?」
「母上のお言いつけだ。アルヴィンと姫が庭園へ行くから、私も行けと」
私を放って、どんどん話続けるイル様達。
アルヴィン様とイル様と三人で庭園……。駄目、寒気がする。
「母上は私とリイナ姫の恋路を邪魔したいのでしょうか」
「さぁな。ただ、今は私が姫の婚約者だ。仕方ないだろう」
私と別行動をすることを諦めてしまっているイル様の言葉に、アルヴィン様はしぶしぶ頷く。
結局、イル様も行くことになったらしい。本当に、私の平穏な一日はどこへ行ってしまったんだろう。
そう、心の中で盛大なため息をついていた時。
「お待ちください!!」
高い声が、廊下に響いた。
この声の持ち主は、もう見なくとも分かる。アリス様だ。
「イルお兄様が庭園へ行くと言うのなら、私も行きますわ! リイナ様とイルお兄様を、私の目が無い所でご一緒などさせません!!」
腰に手を当て、私を仁王立ちで見つめるアリス様。
アリス様。何度も言いますが、私はイル様とご一緒したいなどと思っていません。
こんな私の気持ちを、アリス様が理解してくださるはずも無く。
私達4人は、レフシア国王城の花の庭園へと向かった。
この国に来てから、何故か周りにはこの兄妹ばかり。
……ああナミ、どうか、どうか私と来て欲しかった――――。
500pt&テスト終了記念。
短めでごめんなさい。あと、ストーリーが1㎜も進んでなくてごめんなさい。←
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では、次回更新ができるだけ早く出来ることを祈りつつ。