「明日こそは、平穏な一日を」
今回、まじで中身ないで(ry。
イル様、アルヴィン様、アリス様、そして私。
この面子で口論をしても、それが治まるなんてことはあり得なくて。
結局、夕食時までくだらない口論を続けていた。といっても、喋っていたのは主にアリス様とアルヴィン様と私で、イル様は時々呆れたようにため息をつくだけだったけれど。
そして今、昨晩のように皆でテーブルを囲んでいる。
国王様は私を見て、
「ところでリイナ殿、アルヴィンとの街見物は如何でしたかな?」
そう、尋ねた。
口いっぱいに七面鳥を頬張っている私は、むぐ、と小さくむせる。
「実を言うと父上、今日は兄上と私、順番にリイナ姫に街をご案内したんですよ」
アルヴィン様がそう答えている間に、ハンカチを差し出してくれるイル様。
今回は失礼な言葉は言わないけれど……呆れた目だけで、イル様の思いは痛いほど伝わってくる。
「順番で?」
「はい。最初に私、次に兄上、そして最後にまた私が」
アルヴィン様の答えに、ほう、と国王様は頷き、私に視線を移した。
「リイナ姫、レフシア王国の都はお気に召しましたかな?」
「は、はいっ! あの、お料理もとてもおいしいですし、にぎやかですし、華やかで……さすがはレフシア王国の都ですね」
顔に笑顔を張り付けて、私は答える。
都がとても素晴らしかったのは事実だ。でも、アルヴィン様やイル様と離れて街を散策すれば、もっと都が良く見rたのに、と、心の中で呟く。
そんな私の心の声を知らない国王様は、笑顔で頷いた。
「気に入ってもらえて良かった。リイナ殿が暮らすことになる都ですからな」
がっはっはと豪快に笑う国王様に、ただただ曖昧に微笑む私。
私は是非、ルーン王国の都で暮らしたい。
心の中でため息を漏らした私に何を感じたのか、
「慣れぬ街を歩いて、今日は疲れたでしょう。明日はゆっくり休んでくださいな。お暇になったら、私やアリスと共にお茶でもしましょう」
そう言って、優しく微笑んでくれるお妃様。
イル様さえいなければ、アリス様も普通だろう。
「は、はい! 是非伺わせて頂きます」
だから、私は笑顔で頷いた。
明日こそは、平和にゆっくり過ごそう。そうだ、今日はナミとも全然話せてないから、明日こそは和気あいあいと語り合ったりして。ユアンが来たら二人で惚気てしまうけれど、それくらいもう良い。
そう、明日こそは、イル様ともアルヴィン様とも関わらずに過ごすんだ。
絶対に、平和に楽しく過ごしてやる。心の中で、私はそう決意した。
……はずなのに。やはり、平穏な一日は待ってはいなかった。
ほんと、中身無くて申し訳ないです。
もうそろそろ(小っちゃいかもだけど)山を入れるつもりなので、もう少し待って頂けると嬉しいです。
ただ、山があっても、イルとリイナは急進展しませんよね、絶対←
あと、最後にもう一つ。
更新に一か月もかかって、申し訳ありません。