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Characters

クロロ・グテー:元傭兵で星間戦争中は数々の武功を挙げ、戦地前線で名を馳せた。終戦後、莫大な金を求めて惑星ローデの地下アンダーフロアで行われるという殺し合いトーナメントに参加する。


ハンブレット・ライツァー:アンダーフロアの殺し合いトーナメントの前回優勝者。莫大な金は得たが再び参加。その理由は金以外の謎の目的を達成するため。


ジルケン・クラーク:かつて戦争中に傭兵としてクロロと共に戦地へ赴いた。クロロの唯一の友人であり、明るい性格。殺し合いトーナメントへの参加を決めている。


レ・アプチ・ケラス:2足歩行で緑の昆虫のような見た目をしている。戦時中、革命派の飛矢と恐れられた種族レ・シタンの1人。高い身体能力、硬い皮膚、自在に空を飛ぶ羽を持つ。

火が付いたクロロは今度は自分から突っ込んでいく。アプチ・ケラスもすかさず銃を放ち応戦するがクロロはすべて剣で払う。たまらず空中へ逃げるとそれを読んでいたかのようにクロロも同時にジャンプした。


「まずいっ!」


アプチ・ケラスは剣を避けようとしたがわずかに遅かった。クロロの剣が片腕を切った。"グワァ"と声をあげアプチ・ケラスは銃を乱射する。


ガガガガガガガガガガッ


近距離での乱射は流石に無事では済まないためクロロはすぐさま距離を取った。痛がるアプチ・ケラスを気にも留めずクロロは言った。


「レ・シタン族。かつて猛威を払った革命派の飛矢。正直戦いたくない相手だ。だがそんなお前らにも弱点がある。それは飛行時間だ。お前たちは空を自由に飛べる強みがあるがその時間は短い。そうだろ?」


「ふん。何を分かった気になっている。それで俺に勝ったとでも思っているのか?愚か者が。我々の真の強みはここからだ。」


そう言い放った瞬間、アプチ・ケラスは高く宙へ舞った。"そのやり方はもう通じないぞ"とクロロは心の中で言いながらアプチ・ケラスの方へ突っ込んでいった。


「ふん。やはり馬鹿が勝った気になったな。」


アプチ・ケラスの上昇はクロロの想定をはるかに上回った。スタジアムの壁を越えるほどまでの高さに上昇したアプチ・ケラスはどこに隠していたか小型ボムをばら撒いた。さらにそこからサブマシンガンでの連射。


ガガガッドカンッドカンッガガガッ


地上にいたクロロは剣で必死に防ぐのがやっとだった。攻撃が止んだかと思い空を見上げるとアプチ・ケラスがものすごい勢いで滑空してきた。手にはナイフを持っている。


「くたばれええぇぇえ!!」


レ・シタン族の本気の飛行は常人の目にはまったく見えない。しかしクロロはわずかながら見えたその影を逃さなかった。


「オラァ!」


影は見えたが半分勘で振った剣だった。しかしクロロの綺麗な太刀筋がアプチ・ケラスの半身を切り裂いた。場内から歓声が湧き上がる。勝った。クロロは初戦を勝ち抜いたのだ。


「クロロ・グテー。お前は強い。だが調子に乗るなよ。このトーナメントにはお前の想像を超える実力者が山ほどいるぞ。せいぜい1日でも長く生きることだな。」


そう言い残しアプチ・ケラスは息を引き取った。


「お前も充分俺の想像を超えた実力者だよ。」


クロロはアプチ・ケラスを見て言い残した。勝負が終わった瞬間に全身の痛みが駆け巡った。緊張がほぐれた証なのだろう。クロロは体を重そうにしながら未だ歓声の止まぬスタジアムを後にした。

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