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First match

Characters

クロロ・グテー:元傭兵で星間戦争中は数々の武功を挙げ、戦地前線で名を馳せた。終戦後、莫大な金を求めて惑星ローデの地下アンダーフロアで行われるという殺し合いトーナメントに参加する。


ハンブレット・ライツァー:アンダーフロアの殺し合いトーナメントの前回優勝者。莫大な金は得たが再び参加。その理由は金以外の謎の目的を達成するため。


ジルケン・クラーク:かつて戦争中に傭兵としてクロロと共に戦地へ赴いた。クロロの唯一の友人であり、明るい性格。殺し合いトーナメントへの参加を決めている。

本番当日の朝、ここ2日はノック音で目覚めていたクロロだったが流石に今日に限っては早くに目が覚めた。夜通しで交代で見張りをしていたため疲労感はあるがそんなことは言ってられない。2人は身支度を済ませて部屋を後にした。もうここには戻ってこないかもしれない。そう思うと体が震えそうになるからクロロはそんなことを考えるのをやめた。


スタジアムに着くとデカデカとタイトルが掲げられていた。『Golden Mad』という名前らしい。馬鹿が考えそうな名前だなとクロロは心の中で冷笑して出場者入場口へ向かった。クロロの試合は48戦目らしい。優勝するには7人もの相手を倒さなければならない。ここへ向かう途中に見れなかったため対戦相手の姿は本番までお預けだ。出場者たちは公平性を保つため試合の様子を見ることができない。遂に1戦目が始まろうという頃、スタジアムがとてつもない轟音に包まれた。人生で最も大きい歓声だとクロロが直感するほどものすごい歓声だ。しばらくその歓声が続いたのち、さらに大きな歓声があがった。どうやら決着がついたらしい。待機中のクロロの目の前にある電子スクリーンから1戦目の出場者の片方の名前が消えた。それと同時にもう片方の名前が次の試合へ移った。


「ほんとうに死んだんだ。。」


クロロは小さく呟いた。その後も歓声があがっては途絶えてが繰り返し続いた。少しずつクロロの番が近づいてくる。他の参加者の顔はまったく見れないが周りから人が減っていっているのを空気感で察した。そしてついにクロロの名が呼ばれた。


「クロロ・グテー。試合だ。」


管理人らしき黒スーツの男が冷たく言った。クロロは胸のあたりを小突いてから剣を持って立ち上がった。試合場へ通じる道には何もなく簡素だった。いままで様々な場所で人を殺してきたクロロだが今回は明らかに違う。"クロロ〜〜・グテー〜〜"とアナウンスが名を告げ試合場に入った。周りを見渡すと想像していた以上の観客の数と声量に倒れそうになる。相手も入ってきた。やはり人間ではない種族だと理解したと同時にクロロは相手の恐ろしさに気づいた。対戦相手、レ・アプチ・ケラスは惑星ペイラに住むレ・シタン族だった。レ・シタン族は二足歩行の昆虫のような見た目をした種族で背中には折り畳まれた羽がある。高い身体能力と硬い皮膚、さらに自由に空を飛べる羽を持つ彼らは戦時中、クロロが属した保守派の軍の脅威として"革命派の飛矢"と呼ばれていた。クロロは何度か相手をしたことがあるがとても強い種族だと認識していた。そのレ・シタン族が不運にも相手となってしまった。さらにアプチ・ケラスは両手にサブマシンガンまで持っている。


READY FIGHT!!


のアナウンスとともに再び歓声が上がった。クロロが場の空気に呑まれそうになっているとアプチ・ケラスは間髪入れず羽を広げてこちらをめがけて飛んできた。クロロはすかさず防御態勢をとる。


ガガガガガガガガガガッ


いきなりサブマシンガンをぶっ放してくる。早々に決着をつける気なのだろう。しかしクロロも歴戦の猛者だ。この程度の銃弾はたやすく防ぐ。さらにアプチ・ケラスが低空飛行になったのを見てすかさずヒュッとジャンプして剣を肩口から振るう。その素早さに驚いたアプチ・ケラスは咄嗟に交わす。クロロの剣はアプチ・ケラスの羽の下側を少し切った。すかさず着地を狙って銃を撃ってくる。


ガガガガガッ


クロロはギリギリで交わしたが1発だけ足をかすめた。


「こいつは中々の敵だな。」


いきなりの強敵を前に通常の人間ならば怯むところをクロロは微笑を浮かべた。かつて猛威を振るった血が騒いでくる感触がクロロの体中を駆け巡った。


「ひさびさの感覚だな。やってやろうじゃねえか。」

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