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Prologue
太陽が沈んだにもかかわらず依然、街は明るい。ここは惑星ローデ。キルギオン星系のありとあらゆる物資が行き交う物流の要となっている星である。昼は人々が忙しなく働き、夜になると目が痛くなるほどのネオンが煌々とした星系随一の繁華街と化す。
クロロ・グテーは元傭兵だ。数年前まで数多の星間戦争に参戦しては大きな武功を挙げ、その名を戦争地帯前線で轟かせていた。しかしキルギオン星系で最も力のある惑星ペルミアに新たな王・レイケードが誕生したことによって50年続いた星間戦争に終止符が打たれた。それによりクロロを含めた傭兵の多くは路頭に迷い、星系各地に散り散りとなった。クロロは金を稼ぐためローデで商人になろうと試みたが、これまで戦争しかしてこなかった彼がうまくいくはずもなく、いよいよ持ち金が尽きようとしていた。




