【異世界転移】をやってみた ―全編まとめ―
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※注意です。
・この物語は、完結済みの長編小説『【異世界転移】をやってみた』(作者:とり)の内容を《1》~《4》すべてまとめたものです。
・長編の方と展開は同じです。
・まとめるにあたって、登場人物のセリフや、その他の表現に変更を加えました。 また、登場人物の人格にも手を加えた部分があります。(もろもろの変更により、長編の方のイメージを損なう恐れがあります)
・メタな表現が含まれます。
・以上の点に抵抗のある方は、【もどる】をおすすめします。
ユノ(主人公。以下:ユ)「見慣れない森……どこまでもつづく大自然……たくさんの動物……ここが異世界か」
セレン(妖精の女族長。以下:セ)「そうですか。私は森とか大自然とか動物って聞いて『北海道かな?』って思いました。ところで高い所からそこの泉にドボンした直後でなんですが、ユノ様。あなたには勇者として異世界に来ていただきました。とりあえず魔王を倒してきてほしいんですが」
ユ「ええーっ、ボクがあ~っ? ボクはのんびり生きたいだけなのにー」
セ「はいはい。とゆーわけでお城に着きました」
王「私がこのペンドラゴン王国の王様じゃ」
ユ(ケッ、偉そーなやつだぜ。ペッ)
王の側近「そこな少年。我こそが真の勇者であると言うのなら、この神秘の道具に手をかざし、伝説の武器を引き当てたまえ」
ユ「はー、めんどくさ――あ、当たった」
チンピラ「おうおうおう待たんかコラ! ポッと出のヒョロ助のくせに、このオレを差しおいて伝説の剣をもらっただとう!? 勇者にふさわしいのはオレだ! 勝負しやがれ!」
王「決闘を認める」
ユ「ええーっ」
と、言いつつスパッ。(ユノが相手を切った音)
セ「あ」
ユ「あれ? ボクまた何かやっちゃいました?」
セ「やっちゃったというか殺っちゃいましたね」
ユ「はあ……やれやれ、まったく、やれやれ」
王「決闘での人殺しは殺人にならん!」
セ「じゃあユノ様、私はこのへんで。また何かあったら呼んで下さい」
――というわけでユノは一人で旅して約一年後。
セ「はるばる来ましたねー、魔界」
ユ「あっ、魔王だ。ウラあッ!!」
魔王「我に楯突くとは……後悔するがいい!!」
ユノの剣と、魔王の強靭な異形の肉体が火花を散らす!
キンキンキンキンキンキンキンキン!
スパッ!(ユノが切った音。どんな風にかって言うと……う~ん、バターみたいに)
ユ「やった! 魔王を倒し……斃したぞ!」
セ「よかったですねユノ様。じゃ、王様のところに帰りましょうか」
ユ「ふっ、やれやれ、ボクはのんびり暮らしたいだけなのになやれやれ」
『【異世界転移】をやってみた《1》』 完
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魔王討伐から何日か後。
ユノ(以下:ユ)「まさか牢屋でのんびり暮らすことになるとは思わなかった……」
王「処刑は明日だな」
ユ(それもそーね)
というわけで次の日。昼。
ユ「なんか広場で斬首されるって話だったけど……されなかったぜ!」
セレン(以下:セ)「んー、じゃあまあ時間も押してるので、【冒険者ギルド】の方に行ってもらっていいですかね」
ユ「えっ、あ、はい……」
とことことことこー。(移動する音)
ギルドにて。
ユ「あっ、あんなところにすんごく小汚くって男の子かと見間違いそうになるけど実はとんでもなくカワイイに違いない美少女(意味重複)がいる!!」
エバ(以下:エ)「えーっと、こんにちは。エバって言います。魔法の勉強がしたくて、ある人の所に行きたいんですけど、一人じゃ不安なので旅慣れた方に一緒に来てほしくって」
ユ「やれやれボクは女の子にキョウミ無いのにな(※ホモにあらず)やれやれ。そこまで言われちゃしょうがないなやれやれまったくやれやれやれやれ……」
エ「でも困りましたね、あの人の所に行くには空でも飛んでいかないと」
ユ「よーし、じゃあその辺の草でも食べてパワーアップを試みるぜ! むしゃむしゃ! 飛んだぜ!(※肉体が物理的に浮遊したという意味です。危ない薬をキメたわけではありません)」
ビューン!
ボチャン!!(海に落ちた音)
ざばあ……(引き上げられた音)
ユ「……よおーし、エバが会いたがっていた人の所に着いたよ」
エ「はい。ありがとうございました」
ユ(えっ、そ、それだけ……? お別れの婚約とかは?)
『【異世界転移】をやってみた《2》 ―竜の系譜―』 完
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ユノ(以下:ユ)「さてー! エバのお師匠さんになった気難しい魔法使い(美女)に気に入られたボクは、アドバイスを得て精霊の女性(もちろん美人に決まっている)に会いに行くことにしたのだった(←たった今サブタイトルに起用したくなった長文)」
色々あって森の中をさまようユノ。
村人たちがお風呂がわりに使っている泉にやって来るのだが。
ユ「はっ、夜の水辺に誰かいる……」
パンドラ(以下:パ)「森の中からこんにちは。私、セイレーンのパンドラです。って、ユノさんとは一度会ってるんだよね。これ『まとめ』だから内容端折りまくってて描かれてないけど」
ユ「パンドラー。だだだダメだよそんな服も着ないで出てきちゃあ。まあー、でもボクは女の子にキョーミないから君みたいな子供の裸なんか見てもなななななんとも思わないけどねえっへへへへへへへ」
パ「ちゃんと服着てるからね? 精霊の所にユノさんを案内しろってセレンに言われて……あと、ちょっと渡すアイテムもあるから合流する機会をうかがってただけなんだけど」
ユ「いやー、でもさー、有翼系美少女っていいよね。あ、ところで髪切った?」
パ「伸びました。それより早く行こうよ、精霊は山の頂上にいるよ」
ユ「やれやれ、ボクはのんびり生きたいだけなのになやれやれ」
パ「それ言わないと死ぬ病気にでも罹ってるの?」
ほんで精霊のところに来たユノ一行。
ユ「こんにちはー。精霊さんに聞きたいことがあって来てやったんですけどー」
精霊「ぎゃあっ、人間だわ! 去ね去ね!!」
晴れて精霊と対面したユノたち。
彼女の御前でユノはパンドラから魔法の箱を渡されるが、それをさっそく壊してしまう。
ユ「なんかよく分かんないけど、人間嫌いの精霊さんにもお説教を垂れることができたし、あと、ボクの質問にも答えてもらった気がするし、これでよしとしますか」
パ「よかったね。じゃあ私は役目を終えたから帰るね。【霊樹の里】に」
ユ「ボクも後で行くね~」
パ(えっ、嫌だなあ……)
『【異世界転移】をやってみた《3》 ―パンドラの箱―』 完
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ユノ(以下:ユ)「はーっ、妖精の世界に行くのって大変だなー。あっ、モンスターだ。強すぎるボクは一人で籤引きとかして遊び感覚でやつらを虐殺するんだぜオラッ!!」
ユノの攻撃。
モンスターの群れをやっつけた。
ユ「途中になんか人語を話すトカゲ男とかとも会った気がするけど、まあいっか。とりあえず変な光の柱をくぐろーっと」
ユノ、妖精の世界に到着する。
竜『ギャア』
ユ「あっ、竜だ!(意訳:今は獣の姿だけどきっと途中でカワイイ美幼女に変身するんだろうなあ~そうに違いない!)」
竜『ぎゃー(ついてきな)』
ユ「ふう、やれやれやっと【霊樹の里】についた。あ、セレンさんだ」
セ「ああ、いたんですねユノさま」
ユ「(イラッ)。セレンさん……ボクは、ようやく分かったんですよ」
セ「はあ(気の無い返事)」
ユ「ボクの『はあ~、異世界でなんのトラブルにも見舞われずにのんべりだらりと生きていきたいなあ』っていう目的を達成する為には、例え相手がセレンさんみたいな美人でキレイで美女(※語彙力不足)であっても、冷静沈着なボクは何の躊躇もなくジェノサイドしなければならないってことがね!」
セ「そうですか」
武器を構えるユノとセレン。
妖精の苛烈な魔法が、ユノの鍛え上げられた剣尖が交錯する!
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
スパッ。(←切った音)
ユ「ふうっ、やれやれやっとセレンさんに勝ったぞやれやれ」
竜『ぎゃあ』
ユ「あっ、竜が人間界にもどるゲートを開けてくれた。じゃーねー。ボクはこれから異世界の人間社会で、自分のやりたいよーに生きるよ。はあ~、やれやれまったく、やれやれ……」
『【異世界転移】をやってみた《4》 ―旅のおわり―』【完】
お目汚し、失礼しました。
それでも読んでくれて、ありがとうございました。
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