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第14話 暗躍するモノ

 中層のとある場所に圧倒的なまでの魔力を秘めた人影がいた。普段は周辺で暴れているはずの魔物達もその存在に恐怖を感じたのか、その場から逃げ出しており辺りは物静かである。



「予言の通り、特殊な魔力の反応があったから中層上がってみたが……まさか本当にあの力を継いだものがいるというのか……?」



 そうつぶやいたのはローブの人影である。その人影はアレイスターが初めてブリュンヒルデを召喚した場所を凝視して、何か嫌な事を思い出したかのように顔をしかめる。

 


「ーー!!」



 そしてそのローブの人影が何かをつぶやくと、その影から蝙蝠の様な翼を持った人型の生き物があらわれた。世間一般で悪魔と言われている強力な魔物であり、本来であれば深層に生息するはずの存在だ。そんな強力な存在である悪魔に人影は当たり前のように命令をする。



「ひょっとしたら、本当にあの力をもつ召喚者が現れたかもしれない。ここらへんを警戒しておけ。私はいざという時のための準備をしておく。」

「わかりました。魔王様」



 悪魔が恭しく頭を下げるのもみないまま、魔王と呼ばれた人影は、人では決して使えない高位魔法である転移魔法を使って去っていった。

 そして、それを確認した悪魔は先ほどまでの礼儀正しい表情を一変させて、獰猛な笑みを浮かべる。



「ははは!! 久々に上に来たんだ。雑魚共でもいたぶってやるかな。あのミノタウロスも威張ってたからボコってやったが、無様で逃げ回ってて、見てて気持ちよかったよなぁ……」



 中層の門番と呼ばれているミノタウロスも、はるか下の層に住んでいる悪魔にとっては敵ではない。それどころかただのいたぶるおもちゃに過ぎない。

 そして、次はどいつをボコろうかと悩んでいると、ちょうどいい獲物が目に入り、彼はしたなめずりをしてそちらに向かうのだった。


ちょっと短くてすいません、夕方もう一話更新します!!


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