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傭兵証と初めての対人戦

エレベーターに乗り、レオン専用の格納庫に着いた


「寝ているな」

「寝ちゃってるわね」 


レオンは猫のように寝ている。緑色に光る目が点灯していない機体の構造上丸まって寝れないのだが、さすがライオン型MB 寝ている姿は王者の風格があった


「レオン、起きろ 新しい装甲を付けるんだろ」


レオンの目に光が灯り、目を覚ました。


「ミア、メガロトータスの中にある装甲はどんなのなんだ?」

「超近接格闘用装甲よ」

「今でも十分格闘戦は強いと思うけど」

「その格闘戦がもっと強くなるの」

「資料をデバイスに送ってくれ」

「はいはい〜」


デバイスに送られてきた資料を確認する。


レオンハートストライカーアーマー


背中に左右に広がるレーザーブレード2本、後ろ左右の脚の腿部分にブースターが2基、前脚の肩部分にソードアンカー、頭に折りたたみ式のブレードが1本、牙と爪、テイルブレード ミアと合体時装甲は深紅に染まる


「ミア、頭のブレードは突撃用か?」

「そうよ、アサルトの意味通り、突撃と暴力的な攻撃力、大抵のMBは倒すことが可能だわ」

「ソードアンカーの射程は50mか、牽制には使えそうだな」

「さっそく、換装する?」

「現状の切り札だから、換装しなくていいだろ」

「グゥ」

「レオン、落ち込まないの そのうち換装する時が来るから」


艦内で警報が鳴り出した、その音は騒がしいものではなく青いランプが点滅している。


「街に着いたわ」

「早くないか、カメって遅いだろ」

「おじいちゃんはホバー移動よ、足を使うのは泳ぐ時だけなの」


巨大なカメが浮いて移動するイメージを頭の中でしてみる とても笑える


「街に行ってくる」

「グル」

「レオン、今から行く街は私たちは入れないの 私もお留守番するからね」


ミアは本当にお姉さんなんだな


「何かあればデバイスに連絡するから」

「わかった、行ってくる」


メガロトータスから出て、街へ少し距離があるが歩ける距離だし、それよりも村と遺跡しか行ったことないからな、街なんて初めてだ

街の大きさは住んでいた端村よりも大きく、建物の数が多い

人に道を聞きながら傭兵ギルドへ到着した。


中に入ると、建物の1階の半分は酒場でガラの悪い傭兵が酒を飲んでいる。受付まで行く


「すみません。傭兵になりたいのですが」

「おう、兄ちゃん 受付がおっさんで悪いな」

「いえいえ、女性の方が緊張するんで」

「デバイスがあるならだしな」


ライはデバイスを受付のおっさんに渡し、おっさんはデバイスにコネクターを挿し、キーボードを操作している


「今、デバイスの情報を傭兵証に登録しているんだ、世界中の傭兵ギルドに情報が共有されるから失くさないかぎりは大丈夫だ」


何が大丈夫なんだ?


「よし登録完了だ、兄ちゃんの持ちMBは未登録の機体じゃないか」

「遺跡で見つけたんだよ、今では最高の相棒だよ」

「つーことはレジェンド級か、目をつけられないようにな」


傭兵証とデバイスを受け取った


「登録料は100ドルでいいぞ、説明だが傭兵は全てが自己責任だ、喧嘩になろうが殺し合いになろうがギルドは何もしないぞ、俺たちがやるのは仕事の斡旋だけだ」

「だいたい分かった」

「有名なやつほど指名依頼が多い、ギルドから個人のデバイスへ連絡が行くからな 頑張ってのし上がれよ兄ちゃん」

「世界中見ながらぼちぼちやっていくかな」


ライはギルドを出ようとした時、3人の傭兵に道を塞がれた


「よう、ルーキー 先輩に酒を奢るのが決まりなんだぜ」

「奢らないなら金を出してもいいんだぜ」

「ビビって喋れないのか」


傭兵たちは笑っているがライは完全に無視してギルドを出ようとするが肩を掴まれる


「無視してんじゃねーぞ」


殴られるが、拳がスローモーションに見える カウンターを合わせる 拳が相手の顔面に刺さり倒してしまった。


「やべー、やり過ぎた」


全速力で街から離脱する。行きに20分掛かった道のりを5分で駆け抜けた。


「おかえり〜どうしたのそんなに慌てて」

「絡まれたから返り討ちにして全力で逃げてきただけだ」

「そういえば、食料庫に食料はないわ 菜園はあるけど」

「ミア、メガロトータスの詳細な情報を頼む」

「はいはい」 


デバイスに情報が送られてきた。

メガロトータスは3ブロックに分かれており、第1ブロックの頭はコックピットでとても重要な部分

第2ブロックは全5階層に分かれており、1階には食料庫があり他には牢屋もある

2階はコックピットと格納庫に移動することができ、居住区と食堂、大浴場完備

3階には菜園があり、野菜はここで収穫できる

4階にはトレーニングルームとシュミレーター

5階には室内プール

第3ブロックは格納庫、2階からじゃないと行けない

第2ブロックと第3ブロックには階段とエレベーターが付いているから各階への移動手段がある


「なるほど、主食さえあればなんとでもなるな」

「MLは格納庫にあったわ」

「しばらくは貧乏生活でも行けるな」


格納庫では修理やメンテも出来るが使った物は補充しなければならない、物資は有限なのだ


「それよりもライ、これは何?」


ミアに指摘され服に付いている物を確認する。


「発信器だな、殴った時に付けられたな」


艦内に慌ただしく音が鳴りさる、ランプの色は赤で危険を知らせているようだ。


「ライ、多分あんたが殴っだ傭兵よ」


俺とミアが今いる格納庫に外の映像がモニターに映し出される。


「サソリ型MBね」

「真ん中の赤いやつがリーダー機だろ」


サソリ型MB:通称スコーピオン 量産が多い小型MB

両腕のハサミと尻尾 尻尾はカスタム可能で射撃武器にしたり、ワイヤー付きのアンカー、対MB用の酸を装備可能 多脚型のMBのため砂漠や荒野、足場が悪い場所の方が素ばやく真価を発揮する。


「ミア、レオンは」

「起きているわ あの子なら戦いたいと思う」

「戦おう、傭兵は自己責任だからな」


レオンの格納庫まで行き、レオンに搭乗するもちろんミアも一緒だ

レオンが乗っている台が後ろへスライド、回転しながら2階へ降り、ハッチが開く


「ライディース、レオンハート出る」


カタパルトから勢いよく射出される。前から掛かるGがきつい レオンはじめんに着地し吠える


「おいガキ、大人を舐めるなよ」


赤色のスコーピオンからのスピーカーだ、ブチギレてやがる


「レオン、やるぞ」

「ライ、対人戦よ 野良とは違うのよ」

「分かってる」


「いつものやるぞ」 

「リーダーもガキ相手にブチギレてんな」

「あのMBと後ろのデカいのは高く売れそうだしな」


3体のサソリはレオンの周りを円を描くように周りを走りだした。そして、中距離の射撃攻撃が始まる


「グゥ」

「2体がマシンガンを装備しているわ、赤いのがトドメを刺しにくるはずよ」

「大したダメージはないけど、鬱陶しいな」


少し離れた岩場から傭兵同士の戦闘を見ている影があった


「ライオン型、珍しい あのサソリは紅サソリ団ね あの連携にハマっているけどどう突破するか楽しみね」


謎の女は双眼鏡で戦闘を見ながら不敵に笑っていた


レオンはマシンガンの雨でとても苦しそうだ


「ライ」


どうする・・・どうすればいい・・・・テイルブレードの射程外、周りは荒野で逃げ場はない


「ライ」

「考えていた、レオン 包囲から離脱、各個撃破していくぞ」

「ガォォォォー」

「行っけぇぇぇぇぇ」


レオンはブースターを展開し、包囲から離脱に成功し、テイルブレードを地面に突き刺し、無理やり方向転換


「お前ら、もう1度だ」

「おう」

「はいはい」


サソリたちの動きはまた包囲するように行動を開始始める


「ライ、シンクロ率は」

「100%のままだ」

「奥の手やるからシンクロ率はそのままキープ」


ミアは光だし、姿が消えた。そしてモニターが眩しく光だした

白い装甲がオレンジ色に変化した。*ライには見えていません。


「なんだか分からないけど、レオンやれるな」

「ガォォォ」


レオンは走りだし、近くにいる1体目のサソリを捕捉し飛びかかり、爪で尻尾を斬り破壊、後ろ脚で右のハサミを踏みつけ潰し、テイルブレードでコックピットごとコアを貫く


「テメェ、良くも」

「おい、待て」


仲間を殺られた仲間の1人が突っ込んでくる


「ガォー」


レオンの速度はブースターを使用していないがその速度は先程、包囲を脱出するためにブースター使った時の速度と同じだった

迫って来たサソリとすれ違った。すれ違っただけだがテイルブレードがサソリを真っ二つにしていた。


「うわぁぁぁ、やめろぉぉぉぉ」


赤いサソリの尻尾からアンカーが射出されたがレオンはアンカーを避け、その速度は落ちずに赤いサソリの前までやったきた。


「あぁぁぁ」


レオンは無情に脚でコックピットを踏み潰した。その後、爪でコアを剥き出し喰らった


謎の女視点


「あの包囲を力技で抜けたか、あの機体もだけどパイロットの方も面白い子ね」

「ゴロゴロ」

「あなたも興味が湧いたの?色が変わったけどあなたみたいな迷彩でもないし」


背後にはピンク色のトラ型のMBが姿を現せた。


「でどっち、ライオンに惹かれたの?」

「グゥ」

「私も興味があるから追跡、何処かの都市で接触してみましょうか」


謎の女とトラ型MBはライの跡を追いかけるストーカーになった。


戦闘後、メガロトータスに帰還し、レオンのコックピットから出たライはレオンの変化に気づいた


「レオン、色が変わってるぞ」

「それはね、私がレオンと合体しているからよ」


ミアが現れた瞬間、レオンの色がオレンジから元の白へ戻った


「あの性能は」

「私があの子と合体していたからよ」

「色も変わるんだ、じゃあ ストライカーアーマーだとどうなるんだ」

「確か紅だったと思うわ」

「紅か、楽しみだな レオン」

「ガゥ」


ミアを連れてメガロトータスのコックピットへ


「次は何処に向かうんだ?」

「大きな都市がこの先にあるからそこへ行ってからね、あとあのサソリの売れる部分は子ガメちゃんが回収しているし」

「ここの街よりも大きいんだ」

「そうよ、資金と食料の確保 終われば次の研究所ね」


メガロトータスは次の目的地へ向かい動き出した。次の都市ではどんなことが起きるのやら




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